塾なし大学受験に挑戦!〜うちの田舎メソッド〜後伝・高校生編

塾も高校も無い町で、失敗だらけの『うちの田舎メソッド』を駆使して叩き上げた学力。高校から田舎を出て、偏差値70の都会の進学校に入学した息子(旧通称・ポン助)。大都会で寮生活をしながら、大学受験に向けて頑張る日々。見守り、サポート中心となった田舎の母の、子育て後半記録。

26・淡々と

『休みっていいね。いっぱい勉強出来る♪』

 

息子の幼い頃からの口癖

そしてそれを嬉々と実行する。

相変わらずGW帰省後も

用事があり市街地区に出かけたり

私の実家に呼ばれて

皆で夕食を楽しんだりもしたが

それ以外はずっと机に向かっている。

 

どうしたら自ら机に向かう様になるのか

身内や沢山の人に聞かれるが

私はいつも

 

「何でだろうね。私も勉強嫌いだったし

よくわかんない。」

 

と言って一切何も答えない。

 

何か言ったところで

中学受験も高校受験も

第一志望には届いていないので

我が家の場合

人様にアドバイス出来る様な

素晴らしい実績や結果など無く

子供に失敗させたくない方々には

何の参考にもならないからだ。

 

中には

純粋に聞いて来る人ばかりでは無く

言葉の端々から少しでも

『粗』を探してやろうと

近付いて来る人もいるので

余計な事は言わないと決めている。

 

もう

地元の学校関係の繋がりは無く

息子の進路や成績について

根掘り葉掘り聞かれる事も無くなり

正直ホッとして穏やかに過ごしている。

 

何か言えば直ぐに

 

『落ちたくせに』

『公立落ちて私立に行ったんでしょ?』

『何か惨めだよね』

 

がついて回るので

私立高校の偏差値70の特進クラスで

理系コースに在籍し

高評定を維持しながら

高校生活を謳歌し

大学受験に向けて猛勉強している

息子の現在の学校生活については

本当に信頼している人にしか話さない。

 

息子本人も

本当に繋がっていたい子には

自分から帰省のLINEなどをしているが

もうそれぞれに

新しい生活や付き合いがあるので

誰かと無理矢理予定を合わせて

出掛けたりはしない。

そもそも地元には

若者が遊びに出掛ける様な場所は無い。

 

 

息子の勉強方法を聞かれても

子供の性格や能力は千差万別で

我が家のやり方が必ずしも

他の子に合うとは限らないため

私は闇雲にあれこれと勧めたりはしない。

 

ただの備忘録として

息子の日常や勉強関連の記録として

やって来た事や使った物なども含め

頑張って来た足跡を残すべく

淡々とここに綴る事にしている。

 

地元で我が家は

物凄く厳しい家だと言われて来たが

そう言われる度に

息子本人は

 

『うち、結構自由だよ〜。』

 

と言っていたらしい。

 

周りがどう思おうが

何を言われようが

息子が窮屈な思いをしていなければ

我が家はそれで良かった。

 

流行りのゲーム機も持っていたし

曜日や時間を決めてやっていた。

友達とオンラインで対戦もしたり

楽しく遊んでいた。

通信講座ではタブレットコースだったので

小学生の頃からiPadを使いこなし

Youtubeなども普通に視聴していた。

小学校高学年からスマホも持っていた。

でも

上手く付き合いながらやっていたし

受験学年の1年間ゲーム機は

息子自ら箱にしまって封印していたので

それらが不合格の原因だとは

思っていない。

 

息子にとっての勉強は

それらの娯楽と同じ位置付けで

自ら楽しんでやるものとなっていた。

 

 

『やった〜!ありがとう!!』

『子供の日のプレゼントでいいよ♪

もう8年も使ってたんだね〜』

 

息子からリクエストされていた

iPadのカバーと

対応するタッチペン

古いタッチペンの交換用先端部が到着。

最近ねだられるのは

専ら勉強関連の物ばかりだが

勉強用のiPadは

9歳から現在まで

壊れずに使用している。

その中には

息子の学習記録の全てが詰まっており

自宅で撮影した写真や動画の数々が

たくさん保存されている。

 

小学校時代に

大興奮で撮影した

カブト虫の羽化の様子や

自宅周りによく出没するが

図鑑に載っている様な昆虫や鳥や動物

天体大好きな息子が

中学時代に撮影した

季節や時間毎の月の位置の写真など

楽しみながら学んで来た記録が

大量に保存されている。

 

月の写真は

プリントして学校に持って行き

参考資料にして下さいと

理科の先生にプレゼントして

授業で使用していた。

 

中学生の姪によると

同じ理科の先生で

今でも息子の資料は理科室に掲示され

授業で使用して下さっているとの事。

 

月の動きも星の動きも全て

幼い頃から

何も遮る物の無い

自宅上空の満天の星空を見上げて

自分で学んで来た。

晴れた日は

1円の入館料もかからない

天然の特大プラネタリウムが見放題。

天体望遠鏡を手に入れてからは

木星や土星など

さらに遠くの星もたくさん見て来た。

皆既月食などの天体ショーも

空の雲の動きや種類も全て

肉眼でずっと見ていた。

幼い頃から

急な雨の後などにはいつも

虹の出る方角を予測して

巨大な虹を喜んで撮影していた。

教科書で学ぶよりも早くに

本物を見て覚えた天体分野は無敵だ。

 

『そろそろ虹が出るよ。ほら出た!!』

『答えは全部空に書いてあるよ。』

 

高校でも地学を選択しているらしく

もはや受験科目を完全無視した

趣味の領域の様な科目だが

より知識を掘り下げて

楽しく学んで貰いたい。

 

小中高とさらに積み上げ

当たり前の様に淡々と学ぶ。

 

勉強する事が特別ではなく

ヤル気を出してやるのでは無く

そうするのが偉いのでは無く

息子にとっての勉強は

自分の1日の生活の中に普通に存在し

逆に無いと気持ちが悪くなる程に

無くてはならないものとなっている。

 

小学校の修学旅行にも

中学校の修学旅行にも

カバンにこっそり

百マス計算ドリルを入れようとして

私に見つかり止められていた。

 

『修学旅行は楽しかったけど

勉強しない夜は気持ち悪かった。

寝る前に猛烈に計算したくなった。』

 

高校は寮から自分で準備して

各研修旅行に出発なので

もう私の目は届かない。

 

トランクの中に勉強道具を詰めて

肝心な着替えが足りないなんて

いつもの帰省時だけにして欲しいものだが

心配でならない。

 

頼むぜ息子よ。