塾なし大学受験に挑戦!〜うちの田舎メソッド〜後伝・高校生編

塾も高校も無い町で、失敗だらけの『うちの田舎メソッド』を駆使して叩き上げた学力。高校から田舎を出て、偏差値70の都会の進学校に入学した息子(旧通称・ポン助)。大都会で寮生活をしながら、大学受験に向けて頑張る日々。見守り、サポート中心となった田舎の母の、子育て後半記録。

18・滑り込み後

早いものでもう3月。

1年前の今頃は

高校入試を全て終えて

緊張しながら結果を待つ日々だった。

 

公立1校 私立2校

3校全て偏差値70超(私立特進)

私立は2校とも特進の上位コースと

一般コース(偏差値62〜65)があり

上位コースに届かずともスライドで

一般コースに合格出来るシステムだった。

そして一般コースで合格後も

基準以上の成績を維持していたら

上位コースに上がれる制度もある。

 

息子の偏差値やランクを考慮し

尚且つ

先の大学進学実績まで見据えて

説明会や見学に行った5校以上の中から

 

『ここに行きたい、ここで勉強したい』

 

と思える学校を

息子は自分で3校選択した。

合格のチャンスは1つでも多い方がいい。

 

結果

公立トップ校には

地域枠制限の高い壁に阻まれ

あと少し及ばず。

先に合格していた

私立の進学校2校の中から

自分で選択した学校に進学した。

 

合格した私立2校は

すでに中1の時

オープンスクールに足を運び

学校や寮なども全て見学しており

進学した学校は

学校や寮の雰囲気が

明るくて活気があって好きだと言い

自分に合っていると思うと

息子が特に気に入っていた。

今思えば

やはり直感は当たるのだろう。

一般コースから来年特進目指そうと

話していた矢先

特進に滑り込み入学出来たので

最初からご縁はあったみたいだ。

 

心配していた費用面も

庶民の我が家は特に

様々な制度をフル活用出来ており

実際は学校HPで公開されている金額より

かなり抑えられている。

 

まともにかかるのは

寮費と通学の定期代だ。

それでも

寮費は食費等込みなので

一人暮らしより断然安いが

定期代は乗り継ぎがあるので

結構な額になる。

 

田舎の自宅から通う地元の高校生には

町から定期代の補助制度があるが

明らかに周りより頑張って勉強して

田舎から都会の高校に進学した子達には

親が地元在住でも

子供は住所変更せずに町民のままでも

町からは1円の進学補助も無い。

唯一あるのは医療費の補助と

18歳まで延びた国からの手当のみ。

我が家はそれを定期代等の足しにしているが

この物価高では全然足りていない。

 

医療費の補助は

一旦自分で支払ってから

領収書の原本を役場に提出し

書類の記載等面倒な手続き後

後日忘れた頃に商品券で還付されるが

医療費の端数は切り捨てられ

実際は支払った金額よりも少額になり

貰える商品券は使用期限があり

地元の町内でしか使えないので

使用店舗が限られる。

まあ

無いよりは有り難い。

 

表向きは

大自然や美味しい食材が自慢の町。

確かに素晴らしい。

 

しかし水面下では

町の有力者や上級町民の子供達が優遇され

そうじゃない子は

あからさまに理不尽な扱いをされたり

親が担任にいじめを訴えても

自分の前ではやっていないと言われ

何もしてくれなかったり

親友だと思っていた奴が実際は

自分を疎ましく思っていて裏切られたり

納得の行かない事を大人に丸め込まれたり 

親の地位だけで周りを見下す奴が居たり

何度も入賞しているから

読書感想文や習字などの作品展に

もう出品するなと言われたり

出る杭は打たれまくる経験も沢山して

通知表やテストの点数や合否など 

プライベートや個人情報は全て晒され

何なら回し見までされ

田舎の嫌な所を全て見て体験して

息子は15歳で町を出た。

 

別にいじめられていた訳では無いし

陽キャ故に友達や仲間は沢山いた。

それでも息子は

1人で大都会に出た。

 

『そうじゃねぇだろって思う事

たくさんあったよ。ここじゃ自分は

伸び伸びやれない。もっと全開で行く。

何にも縛られない場所で上目指したい。

好きな事や楽しい事も全力でやりたい。』

 

そう言って笑って出て行った。

それでいい

それが正解。

 

地方に進学した他の子が

頻繁に地元に帰省している話をよく聞く。

実際に私も見かけたりしているが

息子が進学後帰省したのは

体調不良時や長期休みの中の数日間のみ。

 

『帰りたくない訳じゃないけど、とにかく

めちゃ忙しいんだよね。しかも楽しいし♪』

 

将来的に息子がこの町に帰って来て

定住する事は考えられないので

老後は私達両親が動くつもりで居る。

 

「私立だから親が大変なんじゃない?」

「そんなに裕福な感じじゃないしね〜」

「滑り込みで特進だから勉強大変で

なかなか帰省出来ないんじゃない?」

「そもそも公立落ちの滑り止めでしょ?

あの子落ちまくってんじゃんwダサww」

「特進、成績で一般に落とされるらしいよ」

「実はすでについて行けてないとか?」

 

あれから1年

地元にほぼ姿を見せない息子の

色んな噂や憶測が飛び交っている。

身内や知り合い繋がりも相まって

回り回って親切に私の耳にも届いている。

まあ

好きな様に

好きなだけ言っていればいい。

当の本人は別に痛くも痒くも無い。

 

『今日は東◯の模試行って来ま〜す♪』

『はいよ〜気を付けてね。頑張れ!!』

『うっス!』

 

今月は学校の模試やテストが無いからと

自ら申し込んで外部模試を受けに行き

大都会のビル街を闊歩したらしく

友達もさらに増えて

毎日が全て楽しそうだ。

 

合格判定2%だった学校に

滑り込んで合格した身だが

一般より難易度を高くして作られた

偏差値70超の特進のテストにも

どうやらついて行けているみたいだ。

 

『2%上等。繰り上げ滑り込み上等。

入っちゃえばこっちのもん。俺やるよ♪』

 

『インフルで結構休んだけど大丈夫。

範囲の勉強は終わってるし何なら周回済。

最後のテストは狙ってるんで。英検も一次

受かってたし、心配しないで見てて♪』

 

 

 

 

 

 

 

後日主要科目の満点報告が来た。

中学では何度か満点は取っていたが

高校初満点だと喜んでいた。

 

 

現在合格発表待ちの中3の皆さんに

是非お伝えしたい。

 

第一志望校や公立不合格だとしても

決して闇堕ちしないで腐らないで欲しい。

自分は駄目だなんて

ましてや恥ずかしいなんて

思わなくてもいい。

全力で挑んだなら

ただ縁が無かっただけ。

 

前を向いて胸を張って

合格した学校の門をくぐって欲しい。

悔しい気持ちも悲しい気持ちも捨てずに

その感情を持ったままでいい。

いつか必ずそれが力になるし

それを共有出来る仲間がいるかも知れない。

全てを理解し導いてくれる先生に

出会えるかも知れない。

不合格になった学校には決して出来ない

手厚いサポートがあるかも知れない。

少なくとも息子はそうだった。

 

息子は中学受験と高校受験の2度

第一志望 『不合格』

の文字を見ているが

夢に向かって

やるべき事をやりながら

仲間達と切磋琢磨し

楽しい毎日を送っている。

 

地元ではセーブしていた

作品の公募関連にも

学校経由で積極的に挑戦し

全国や都道府県規模問わず

幾つか入賞を頂いた様子。

 

夢や目標を定めたなら

最初から無理だなんて

諦めなくていい。

周りに何を言われても気にせずに

まずは向かってみる

とりあえずやってみる。

それでダメなら次の選択肢に行く。

 

悩まずに抱え込まずに

親や信頼できる大人に

素直に心を開いて聞いてもらおう。

きっと何か気付きがあるはず。

 

1人じゃないんだって

辛いのは自分だけじゃないんだって

思えたならきっと

少しだけ視野が広がるはず。

 

そうやって頑張っている先輩が

ここに1人いるから。

周りを見渡せばきっと

もっとたくさんいるから。

 

大丈夫

どんな結果になろうとも

見捨てられる事なんて無い。

 

自信を持って

自分の人生をプロデュースして

自ら切り拓いて行こう。

 

だって最初からあなたは

生きてるだけでもう

満点なんだから。