塾なし受験に挑戦!〜高校生編〜

塾も無い、高校も無い田舎を出て、都会の進学校に入学した息子。慣れない大都会で寮生活をしながら、大学受験に向けて頑張る日々。見守り、サポート中心となった田舎の母の、子育て後半記録。

4・新天地へ

「あっ!飛行機だ!!」

「あっちに空港もあるからね。」

「そうなんだ。マンション多いな〜」

「そりゃそうだろう。」

「隣の家との隙間が狭すぎじゃね?」

「そうだよ。だから冬には、屋根の雪が

隣の敷地に落ちてトラブル起きたりする。」

「ニュースでやってる隣人トラブルか!

この風景みたら納得。両隣の家まで1km以上

あるのが普通だったからな〜。それにしても

植物少なっ!木が見えない!動物がいない!」

「あはは。今まで窓の外は原野だしね。」

「真逆すぎるゼー!!」

 

息子の入寮日。

15歳にして親元を離れ

都会での生活が始まる。

 

与えられた部屋は

地元の1番高い団地よりも高層階となり

窓から景色を見渡して騒いでいた。

 

入館時の説明を受けてから

エレベーターで荷物を運び

家族3人で一気にセッティング。

ベッド・机・椅子等の大型家具は

部屋に備え付けの物を使用するので

息子の荷物は

家族3人乗車した

ワンボックスカーの後部座席に

全て収まる程度だった。

 

布団や嵩張る衣類などは

全て圧縮して平らにし

処分の面倒な段ボールは使用せず

その代わりに

寮の部屋で使用する

積み重ね可能な

引き出し型の衣装ケースを

必要分だけ単品購入し

普段用の衣類やタオル類

リネン類や日用品などを

最初から分類して詰め込んだ。

 

そして引き出しには

中身がわかる様にラベルシールを貼り

引き出しが飛び出ない様に

粘着力があるが

剥がしやすい養生テープを貼り

車への運搬時には

無理なく1〜2個ずつ運んだ。

車内でも

ギリギリの高さまで

積み重ねられたので良かった。

 

一番下の引き出しには

最初から別売りの

専用キャスターを付けて

その上に引き出しを数個重ねて

楽に転がして移動出来る様にした。

それを4つ作り

寮の部屋に着いたら

全て壁面に並べて

養生テープを剥がして完了。

大量収納スペースの完成だ。

 

机の下には

自宅で使用していた

キャスター付きのレターケースが

ぴったり収まったので良かった。

引き出しはB4サイズなので

文房具やデスク周りの小物類

学校のプリントや

コピー用紙のストックなど

沢山収納出来る。

これもそのまま

引き出しにだけ養生テープを貼り

転がして運んだ。

 

『そのまま運んで

そのまま置いて直ぐ使用可能』

これを徹底し

荷物の梱包も

入れ替えも何も必要無く

楽チンな引っ越しにした。

 

開封時のパッケージ等各種ゴミ類

使わない荷物は持ち帰り

両親は明るいうちに退散。

 

地元まで数時間走るので

後は寮の皆様にお任せして

帰路に着いた。

 

足りない物や忘れ物

新たに必要になった物は

数日後の入学式に持って行く。

 

都会を出発して

1時間くらい走った頃

息子からLINEが来た。

 

初めての夕食は

とても美味しかったらしく

早速同級生の友達が出来たとの事。

 

明日一緒に買い物に行くらしく

相変わらずの

コミュ力MAX男子である。

 

今までは

1学年1クラスしか無く

クラス替えも必要無い環境から

一気に10倍以上の同級生と

70倍もの全校生徒数になる。

もはや近隣の村の人口よりも多く

地元の人口の半分近くになるのだ。

 

私や主人が子供の頃は

田舎の高校にも

そのくらいの人数が集まったが

現在は過疎化により

地元の町の高校は早くに廃校となった。

 

息子にとっては

全員幼馴染状態の小さな学校と

卒業までに

同級生全員の顔と名前を

覚えられるかどうかも不明な

巨大な学校と

両方通えるのは貴重な経験だ。

きっと

親友と呼べる子や

長い付き合いになる友達も

沢山出来るのだろう。

 

少なくとも

勉強する事が当たり前の進学校なので

それを否定したり茶化したり

ましてや

全力で努力しても結果が出ずに

悩んだりしている友達を

馬鹿にしたり笑ったりする子は

1人も居ないだろう。

 

皆その気持ちが理解出来るから。

 

寮に到着すると

ロビーや食堂で

猛烈に勉強している先輩が

何人もいた。

 

新入生の入居者が数人到着して

明らかにざわつくロビーで

ヘッドフォンをして

猛スピードで一心不乱に問題を解く。

その集中力に目を奪われる。

 

「あの先輩、かっこよ!」

 

そのカッコ良さは

イケメンだのスタイルが良いだの

女子ウケするだけの

薄っぺらい見た目のビジュアルでは無く

自分を貫くスタイルの『カッコ良さ』だ。

 

皆同じレベルの努力をして

出願基準の内申やランクや

相応の合格基準を全てクリアして

この学校に集結しているのだと

改めて感じた。

 

ようやく息子にとって

良い刺激になる環境が揃った。

ここから先はもう

自分の領域。

 

楽しみながら

やるべき事はきっちりやって

また

さらなる進化を遂げて行こう♪

 

(LINEより)

『机の上に置く時計と腕時計忘れたー!

入学式の日に持って来て下さい!!』

 

まったくもう…

…大丈夫かなぁ〜(笑)