私の住む町はとても田舎で
自分の子供を
綺麗な空気と身近な自然の中で
のびのび育てるには
最高の環境だ。
しかし
「中学受験って何?ドラマのやつ?」
「模試ってどこで受けるの?」
「高校ってみんな受かるんじゃないの?」
等と
都会の教育熱心な皆様が聞いたら
「は?」
と
返されてしまいそうな程の
教育過疎地でもある。
“子供が中学受験に挑戦した“
“高校は公立と私立の進学校を受験した“
都会では
いたって『普通』な状況だが
田舎では『とんでもなく教育熱心な家』
になってしまう。
しかし
私達夫婦は息子に
『勉強しなさい』とは
言った事も無く
強制してやらせて来た訳では無い。
習い事も
物心付いてから
本人が熱心に『楽しい』『やりたい』と言い
どれだけやりたいか楽しいか
親を説得するレベルの物だけに厳選した。
小学校1年〜4年時に習字
小学校6年間はサッカー
小学校中学年〜中2まで冬季のみスキー
その程度である。
持病があり
運動神経は人並みで体力も無いが
楽しみながら頑張って来た。
この地域は昔から
公立高校>私立高校の志向が強く
最近では通信制高校もあり
自分に合ったスタイルで学ぶ事が可能だが
とりわけ私立高校は
公立高校の滑り止めの認識が根強い。
学力が心配な子や
諸事情により内申点が取れない子などが
万が一の時の為に受験するイメージだ。
従って
公立高校に落ちて
私立高校に進学すると言う息子は
上記の志向に当てはめて見られると
『公立高校に落ちて
滑り止めの私立高校に拾われた
学力の低い残念な子』
となる。
確かに間違いでは無い。
今でもその様な目で
息子を憐れんで見ている人も
沢山居るだろう。
更には
『親に無理矢理、実力よりレベルの高い
進学校受けさせられて可哀想だよね。』
『お金あるなら良いんじゃない?』
『私立?はぁ〜金持ってるんだね。』
などと揶揄されたりもする。
しかし
高校から上の学校が無い町に住む以上
息子が幼い頃から覚悟して準備して来た。
自宅を出て寮に入り
都会の高校に進学するかも知れない等
様々な可能性を視野に入れ
1番費用の嵩むパターンを想定し
コツコツ準備して来たから
何とか行かせられるだけで
我が家はいたって『普通』である。
等級や種類は様々でも
田舎では圧倒的勝者と言われる様な
全権力を持つ国家公務員では無く
この過疎地の上位所得者が名を連ねる様な
親子代々続く自営業や
1次産業の名家でも無い。
主人は民間企業
私は半日のパート主婦で
どこにでも居る
『ちょっと下の平民』程度である。
ただ
息子が
『行きたい』と言った大学や
『なりたい』と言った将来の夢が
ここに居ては
全て叶わなくなる可能性が高く
少しでも『手が届く環境』を考慮し
幼い頃から
息子としっかり話し合い
田舎の限界に抗いながら
ここで出来る事と
出来ない事を見極め
可能な範囲でサポートして来た。
それが
周りの目には
教育虐待まで疑う様な
とんでもない教育ママに見えていたのだろう。
当の息子本人は
自分の夢を叶える為だと納得しており
学校生活は勿論の事
勉強すら全て楽しんでやっている。
しかし結果的には
地域のトップ校と言われる
公立高校には届かなかった。
その学校の中でも学区外枠は
受験者が皆内申点最高ランクで
しかもほぼオール5と言われる激戦区。
当日もかなり頑張ったが
学区外の少人数定員枠に入れなかった。
まあ
同じランク内での勝負だとしたら
息子の内申点数は
そのグループ内では底辺となり
オール5は1度も取れなかったので
内申点:当日点でも
かなり不利だったのだろう。
模試の推移を見ても
12〜1月頃に失速し
2月になって巻き返してからは
一気に調子を上げて挑んだが
公立トップ校の牙城に阻まれた。
そして
運命に導かれるままに
先に合格していた
私立高校2校のうちの1校に
進学する事になった。
親までもが
「偏差値って何なの?」
と聞いて来る様な
果てしない大空と大地の田舎では
息子はただの
『残念で可哀想な子』
『公立に落ちて私立に行く子』
しかも
『中学受験にも落ちてる子』
なのである。
どうしたって
地理的に塾に行けない環境なので
当然の結果と言われれば
そうなのだろう。
通信講座やオンラインでは
限界があると言われれば
そうなのだろう。
ただ
そんな中でも
息子は出来る事は全てやって
全力で挑んだ結果なので
全て受け入れて前に進む。
周りが何をどれだけ言おうが
『可哀想に』と同情されようが構わない。
『また落ちたんだって?ヤバ。』
『私立って入試も簡単で
名前書けばみんな受かるって聞いた。』
『お金出せば誰でも行けるんでしょ?』
『私立は勉強しなくても皆受かるから。』
『出来るって言っても所詮田舎レベル。』
『結局頭悪かったんだ。』
まあ
何とでも言えば良い。
入学準備に忙しく
こちらは
外野に構っている暇は無いのだ。
とりあえず
週末の買い物で
大型ショッピングモールのある街に走り
ある程度の物は揃った。
道路の雪も解けたし
天気にも恵まれ快適に走れた。
峠では動物も沢山見かけた。

何も知らない人達に
何を言われようが構わない。
都会に出るまであと数日なので
別に気にしない。
息子を激励してくれる人の方が
圧倒的に多く
当の本人は
来たる高校生活に向けて
やる気満々なのである。
ちなみに
息子の受験した学校は
3校全て下の表👇️の中にある。

ネットからお借りした表の為
学校名は伏せたが
同じ地域の方が見れば
直ぐにわかるだろう。
入試が簡単だと
名前を書くだけでみんな受かると
笑っている人や
そのお子さんにも
是非
受験して確かめて頂きたい。
果たしてそうだろうか。
そして感じて貰いたい。
無知とは恐ろしいものだと。