塾なし受験に挑戦!〜高校生編〜

塾も無い、高校も無い田舎を出て、都会の進学校に入学した息子。慣れない大都会で寮生活をしながら、大学受験に向けて頑張る日々。見守り、サポート中心となった田舎の母の、子育て後半記録。

17・トラウマ

息子の冬休みが終わり

暫く帰省後

元気に都会へと戻って行った。

 

そして

インフルエンザ罹患により

今月強制送還(笑)

あの猛吹雪の中のお迎えは

吹雪慣れしている地域の人間でも

久々に痺れる運転だった。

 

息子は高熱と喘息発作で

かなり弱っていたが

発熱翌日に

人生初の医療機関単独受診を果たし

インフルB確定となる。

その直後にお迎え到着となり

即帰省療養となった。

 

帰省後は

ワクチン接種の効果もあり

食欲も落ちず

衰弱しなかったので

回復は早かった様に思う。

 

約1週間弱のプチ帰省後

無事回復して再び戻って行った。

 

帰省中

熱が下がってからは

録画していた番組や

DVD鑑賞を楽しみ

机に向かう時間も増えて行った。

 

「バレンタインにチョコ送るよ」

「脳に糖分必要なのでお願いします!

あと、ラムネも♪」

「了解だよ~」

 

息子のバレンタイン人生は

毎年私や従姉妹達から必ず貰えるので

それほど悲観的では無い。

さらに

スキー少年団時代には

バレンタインは

トップシーズン中のイベントなので

練習や大会後のロッジで

様々な年代のアルペン女子達に

大量にチョコを貰っていた。

恋愛関連と言うより体力回復目的の

『お疲れ様&頑張ろうチョコ』

という名目なのだが

それでも毎年嬉しそうに貰っていた。

 

学校関連では

数人の同世代から

義理&友チョコを貰っていたが

やはり本命らしき物は見当たらず(笑)

 

「本命じゃなくても別に構わないよ♪

疲れた時に手軽に食べれるのがいい。

勉強の相棒はチョコとラムネだからさ〜」

 

軽く流す息子も

実は低学年時に

初恋の子に

生まれて初めて書いたラブレターを

勇気を出して渡したが

他の子に回して見せられたり

学校で内容を皆に言われたり

その上で

「好きじゃない。大嫌い。」

公開処刑され

酷く傷つけられている。

 

帰宅後私に訴えて号泣したが

喧嘩はしたくないし

これからもずっと一緒だから

酷い事言われて悲しくても悔しくても

全部我慢したと言った。

 

それ以降は

恋愛には興味を示さなくなり

好きな芸能人も『特に無し』

好きなタイプも『特に無し』

好きな人は『いない。興味無い。』

そう言い切る様になってしまった。

 

相当なトラウマになったのだろう。

人を好きになる事が

怖くなってしまったのかも知れない。

 

そして息子は

勉強に全振りする様になり

『好きな人いる?』

と聞かれたら

『僕の恋人は数学の参考書です。』

と言い

『私を飲み物に例えたら?〜系の

恋愛心理テストしつこくやって来る女子

マジでウザい。絶対答えに無い飲み物にして

即終わらせる。』

『何かにつけて恋バナに持って行かれるから

恋愛脳の女子は無理。』

と言う様になってしまった。

 

中学卒業後は

地元を離れて都会に出て

トラウマの元凶となった子や

その過去を知る地元の子達とは疎遠になり

限られた友達としか連絡は取っていない。

 

今ではもう

『あれは俺の黒歴史

と言って笑い飛ばしているので

新しい環境の中で

恋愛にも前向きに頑張って貰いたい。

 

小さなカーストが大人になるまで続く

こんな閉鎖的な田舎より

今の息子の環境は

出逢いや繋がりがたくさんあって

人種や国境の枠を超えて

素敵な人が溢れている。

帰省中に海外の自宅や出先から

電話をくれる友達も居る。

世界レベルの特技を持つ友達も出来た。

 

田舎で絶大な人気を誇る

学年1の『美女やイケメン』は

芸能人レベルの生徒がそこら中に溢れる

都会では『その他大勢』程度。

息子も実際に都会の同世代を見て

それに気付いたとの事。

 

「勉強の話や将来の夢、お互いの人生観や

色々な深い話が出来る友達、沢山居るよ。

毎日新しい発見もあるし、やっぱここに

来て良かった。視野が広がるのがわかる。」

 

国会や選挙の話をするだけで

田舎では変人扱いだったけど

今は教室内で新聞を広げながら

仲間達と普通にその話題で盛り上がる。

同じ目線や独自の視点で

それぞれ語れるのが楽しいらしい。

趣味の世界でも

同じ感性を持つ仲間がたくさん居て

全力で楽しめているとの事。

 

もう

『絶対作品出さないで』

なんて言う奴も居ない。

我慢も遠慮もする必要も無い。

 

書きたい事を思い切り書いて

表現したい事を伸び伸びと描いて

それで入賞と言う名の

『ご褒美』

を戴けるのなら最高だろう。

様々なジャンル毎に

脚光を浴びる生徒達が居るから

田舎みたいに

『同じ子ばかり目立って面白く無い』

なんてクレームも出ない。

 

生徒同士も

嫌味を言ったり揚げ足を取ったり

物を隠したり暴力を振るったり

そんな事は一切無い。

逆に

スマホを失くした友達に付き添い

一緒に交番に出掛けたり

持病等事情があって遅刻や欠席の多い子を

朝電話して起こしたり

一緒に登校したり

学校や大人達に言われずとも

皆自主的に協力しているらしい。

 

現在のそんな環境が

息子には合って居るのだろう。

元々明るい性格だが

更に明るく前向きになり

地元に居る時よりも

かなり大人になった様に思う。

 

彼女が居る友達の話題も

ちらほらと出て来る様になったので

息子も

黒歴史のトラウマを早く跳ね除けて

焦らず急がず

楽しい青春を送って貰いたいと願っている。

 

 

 

 

 

 

16・宿泊研修

息子は昨年

宿泊研修に行って来た。

 

宿泊研修と言えば

小中学校と経験して来た

田舎者の感覚では

バスで1〜2時間の地域に出掛けて

様々な体験学習をして

近郊の施設に1泊して

翌日もまた体験学習をして

学校に帰るのが定番だった。

 

しかし

高校生になった息子の宿泊研修は

任意による希望者のみ参加。

これは

研修内容やコースが

自分の希望進路に

強く影響を与えるであろうと

思われる生徒達が

自分の意志で選択して参加となる。

そして息子は

それに該当する生徒だった為

入学前からこの宿泊研修には

参加する予定だった。

 

実は

高校受験前の学校説明会で

すでにこの宿泊研修がある事は

知っていたので

合格した学校の中から

息子がこちらの学校を選択したのは

この宿泊研修の存在が

かなり大きかったと思われる。

 

勿論

小中学校の宿泊研修より

泊数も多く

飛行機や新幹線の利用もあり

遠方まで足を延ばすので

修学旅行と何ら変わらない程度の

旅費の負担も発生する。

 

参加人数は

学年の1割程度。

しかし本当に濃密な研修期間となり

息子にとって

大いに行く価値があったと思われる。

 

着替えなど必要な物は

全て自分で準備して

トランクに荷物を詰め込み出発。

早朝の集合場所までの移動

人生初の乗り物体験

初めて降り立つ幾つもの街 

資料や映像で何度も見た場所を

実際に自分の足で歩く感触

研修中に何度も受講する専門講義

想像を絶する景色の変化

そこに暮らす人々の力強さ

同じ道を志す仲間達との交流

ご当地グルメや観光名所

各宿泊地での時間

同じ体験

同じ研修

同じ宿に

同じ食べ物

一人一人感じ方は違えど

良い経験をさせて頂いたと思っている。

主人とも話したが

親がこれだけの体験をさせるのは

正直難しかっただろう。

どれを取っても全て

これからの息子の人生の糧となる事は

間違い無い。

 

この研修での体験をどう活かすか

それはもう本人次第だ。

 

お土産話盛り沢山の

息子からの報告の電話で

無事に帰宅した事に安堵して

ゆっくりとスマホの画面を閉じた。

 

 

 

15・働き方

先日職場の同僚から

フルタイム勤務は希望しないのかと

質問された。

その人はフルタイムで

半日パートになれば

知り合いから持ち掛けられた

良い副業の話があるらしい。

 

現在私が半日パートなので

遠回しに交代して欲しい様な

そんな言い回しだった。

 

春にも1度

上司から

私がフルタイム勤務を希望していると

その同僚が言って居るが本当かと

質問を受けた事がある。

 

しかし

私はそんな希望は一切していないし

何も言っていない。

謎の憶測で

上司にまで話が上がっていて驚いたので

今回はきっぱりと断った。

 

確かに

息子が都会の私立高校に通っているので

持ち家も山奥の中古

車もオンボロの中古

民間勤務の底辺庶民がさぞ大変だろうと

見下して鼻で笑っている輩が

この田舎に一定数居る事は

大体察しが付く。

 

そんな家庭なので

半日パートより

フルタイム勤務で稼ぐ方が

金銭的に余裕が出て楽だろうと

謎の同情心や憐れみで

私がフルタイム勤務になる様に

水面下で動いている人が

もしかしたら居るのかも知れない。

 

しかし実際まともにかかるのは

寮代と定期代だけで

庶民故に授業料などの補助が手厚く

公立とさほど変わらない為

それほど困ってはいないし

無償化になればさらに楽になるだろう。

 

従って

私は現在の勤務時間を

何も変える気は毛頭無い。

逆にフルタイムになり

収入が増えてしまうと

補助が減額される可能性があるので

安易に変えようとは思わないし

持病があり体も丈夫では無いので

主人もフルタイムは反対している。

 

結局のところ

同僚が勤務時間変更して

希望通りの副業が出来れば

その恩恵を受ける人が居る。

結果

私が無理矢理フルタイム勤務にされたり

条件が合わずに退職したり等

全ての皺寄せが私に向かう様に

同僚を使って糸を引いている人物が

確実に存在している。

直接的では無いにしろ

自分の関わるテリトリーから早急に

疎ましい私を排除したいのだろう。

 

人の勤務環境を簡単に変えられると

本気で思っているのだろうか。

 

あの手この手

次はどんな手を使って

私の嫌がりそうな策を仕掛けるのかは

知る由もないが

まあ

私にならば好きなだけやればいい。

 

ただ

間接的だろうが

直接的だろうが

あの時の様に

私の大切な家族や身内まで

傷つける様な事があれば

絶対に許さない。

 

久々に不穏な空気を感じたが

とりあえず

同僚との関係は良好で

職場環境も良いので

年末の忙しさにも負けず

仕事は楽しく頑張ろう♪

 

「〇〇君、頑張ってるかい?」

「頑張れって伝えて下さい!」

「冬休み帰省したら、スキー場来いって

言っておいて下さーい!」

「〇〇いつから冬休み?早く会いたいよー!」

保育所からずっと一緒だから、半年も

会わないなんて初めてだよ。またきっと

背伸びただろうな〜」

「〇〇ちゃんに会いたい会いたーい!」

 

実際は

こんな言葉を掛けてくれる人の方が

圧倒的に多いから

何があっても大丈夫。

気にせず前向きに行こうっと♪

 

 

 

 

 

14・臨時帰省

後期の学校生活も

順調に経過していた息子だが

都会の高校に進学してから

初めて体調不良の連絡が来た。

 

春先や晩秋〜初冬の時期は

いつも持病の悪化で

受診が必要になる息子。

春の体調不良時は

持参した定期薬や予備の薬で

何とか凌いでいたが

とうとう薬切れになり

受診が必要なレベルになっていた。

 

息子から

深夜に体調不良の連絡が来た翌日に

受診したかったのだが

その日は大事なテストが

2つもあるので休みたくないと言い

1日先延ばしにした。

 

私が都会に出て

そのままどこかの病院に

受診しようと考えていたが

息子は

生まれた時からお世話になっている

かかりつけ医を熱望した。

 

帰省時は

私が迎えに行く予定だったが

丁度良いタイミングで

都会で仕事を終えた主人が

息子の寮に迎えに行き

乗せて来てくれた。

 

自宅で一晩過ごし

安静にしながら

撮り溜めていた番組を一気見していた。

 

そして翌朝早くに出発。

感染症が無ければ

受診後真っ直ぐ寮に送るので

忘れ物の無いように自宅を出た。

 

息子のかかりつけ医院は

別の都会にあるので

峠越え含め片道2時間弱の移動となる。

そしてそこから寮までは

一般道で片道約3時間の移動となる。

 

いつも激混みのかかりつけ医は

珍しく空いており

息子は久々に大好きな先生に会えて

とても嬉しそうだった。

 

幼い頃から毎月

さらに体調不良時には月に何度も

田舎の山奥から通院しており

コロナ禍の時も

オンラインを利用し

処方薬を送って頂いたりと

本当にお世話になって来た。

 

地元は田舎の医療過疎地で

一時は医師不在になったり

息子が定期通院出来る病院は無かった。

隣町に病院はあれど

そこには長期で診療してくれる

専門医は居なく

やむを得ず受診した時には

入院レベルの感染症

ただの風邪と言われ重症化した。

黄疸と激しい発作が出て

直ぐにかかりつけ医に向かい

1週間連日点滴漬けとなり

息子は何とか救われた。

 

そのため遠くても

幾つも峠越えがあっても

猛吹雪に見舞われても

交通量が多くても

途中のトンネル地帯に迂回路が無く

事故で大渋滞になっても

毎月通い続けた。

 

『具合が悪くなっても先生が必ず

助けてくれるから、注射も点滴も

怖い検査も頑張る。』

 

物心ついた時には

そんな風に言うようになり

注射や点滴でも泣かなくなった。

嫌がり暴れていた毎日の吸入も

呼吸が楽になるので

いつの間にか自分で機械を操作し

積極的にやっていた。

 

何より頑張った後に

先生に褒められるのが

1番嬉しかった。

 

今はもう

先生よりもかなり大きくなり

診察室に入った時には

先生も看護師さん達も皆

息子を見上げて驚いていた。

体だけ見れば立派な大人だが

やはり体調不良時には

ここに来たくなるのだろう。

 

色々話せて

受験勉強を頑張った事など

先生にたくさん褒められ

激励され握手までして下さり

息子のモチベーションが

一気に上がっているのを感じた。

 

幸いコロナやインフル等の感染症は無く

調剤薬局で薬を頂いた後

そのまま寮に送った。

 

息子は体調不良にも関わらず

道中眠るどころか

学校の事や友達の事

勉強の事や寮の事など

ずっと喋りっぱなしで

楽しそうに話してくれた。

 

そして

1番嬉しかったのは

久々に先生に会えた事。

 

中学後半からは

持病も安定していたので

受診は少なくなり

高校受験後は1度も行っていなかった。

予防薬が切れたタイミングでの

今回の受診は

きっと何か意味があるのだろう。

 

自宅から数時間の通院なので

特に冬の受診時にはいつも

先生は心配してくれた。

そんな塾すら無い田舎から

何を目指し都会の進学校に行ったのか

行きたい大学や将来の夢など

先生に話したかった事を

息子は全て話せた。

 

そしてその時の

先生の最高の笑顔と

力強い握手と激励の言葉を

息子はきっと

一生忘れないだろう。

 

いつかそれが

自分の原点となる日を夢見て

また明日から走り出そう。

 

 

早朝から出発後

夕方無事に寮に到着し

手を振る息子を見送った。

 

「頑張って〜」

「はい!帰り気を付けて!!」

「了解!またね〜」

 

さてと

私は明日も仕事なので

深夜前には到着して早く休もう。

夕食は走りながら

コンビニおにぎり確定。

 

夜の峠越えになるので

野生動物の飛び出しに注意して

あと約100km走りますか〜♪

 

 

13・高1前期成績確定

「ただいま〜」

「おかえり」

「久々にクマ見たよ」

「どこで?」

「峠の奥」

「やっぱあちこち出てるね〜」

「気を付けなきゃね」

 

早朝仕事に出た主人が

自宅から20分程度の峠で

ヒグマを目撃したらしい。

鬱蒼とした原始林に囲まれ

スマホも圏外で暫く繋がらない地帯は

ヒグマの目撃情報が絶えない。

 

私も主人も生粋の北海道民

ヒグマは何度も目撃しているが

常に車内からなので

丸腰で対峙した事は無い。

 

自宅近くにも出没しているので

昨夜用事で夜間外出した時には

車の乗降の際

熊よけの鈴の他に

スプレーを手に持ち

周りを確認しながら乗り込んだ。

 

次からはスキーのストックも持って行こう。

先端が鋭いストックは武器にもなるし

スプレーが間に合わない時に

襲われるのを阻止出来る。

 

なんて色々と対策を考えていると

息子からPDF付きのLINEが来た。

 

『成績見た?見れた?来年も特進確定。

理系選択可。良かったです。』

 

定期テストが終わり

どうやら前期の成績が確定したらしく

その報告だった。

 

息子の通う高校は

科目別の成績によっては

来年度の文理選択に影響したり

模試の成績と学校の成績で

基準以下になると

特進から一般へのクラス変更もある。

 

何せ息子は

滑り込みで合格した身なので

難易度の高い猛スピードの授業に

ついて行けるのかと心配していた。

 

どうやら大丈夫そうで安心した。

 

息子の受験候補の各大学の

推薦制度を利用するなら

最低限の評定平均4.2〜4.3以上は

確実に取っておきたい所だ。

 

難関国公立大学を目指すならば

全国区の勝負になるので

取れるだけ取って挑みたい。

何故なら

評定平均5.0だろうが学校推薦だろうが

浪人している人はゴロゴロ居るのだ。

 

進学校の特進に

運良く滑り込めたけど

その時点で最初から挑戦者で

クラス最下位からのスタートだと思う。

高3になってからじゃ間に合わないから

最初から全開で行く』

 

入学前に言っていた。

 

入学後は

良い環境や仲間達に恵まれて

勉強にも集中出来ていると言っていた。

 

模試やテスト前には

寮での一斉学習時間以外にも

さらに友達同士で勉強したり

遠征や大会で欠席の多い運動部の子や

一般クラスの子に依頼されて

特進メンバーが勉強を教えたりしながら

仲良くやっているらしい。

 

学校祭の打ち上げや

テスト連戦の後には

皆で遊びに出掛けたり

都会の子達がオススメする

人気ラーメン店に並んだり

激安メガ盛りレストランに行ったり

映画館に足を運んだり

1人で散髪に行ったり

勉強とのメリハリをしっかり付けて

都会での生活を謳歌している様子。

 

だが

我が家は平凡な庶民なので

息子に大金は渡していない。

 

最低限の毎月の交通費の他に

昼食代と休日の食事代を送金しているので

その中でやり繰りしているとの事。

飲み物や日用品は

コンビニより安い近所のスーパーや

ドラッグストアで

まとめ買いをしていたり等

生活の知恵もついて来た。

 

ちなみに金融機関は

田舎の自宅と都会の寮の

どちらも近所にあるので

ゆうちょ銀行を選択。

息子名義の口座があるので

本人にキャッシュカードを渡し

入出金はお互いLINEで報告して

私は通帳を管理している。

 

お金に関しては

毎月の寮代の内訳なども

全て息子に公開し

大学からの一人暮らしを想定して

かなりオープンにしている。

 

勉強しながら少しずつ

自立のための練習もしているのだ。

 

 

『無遅刻無欠席気持ちいい〜♪』

『頑張ったね!お疲れ様』

 

高1 前期現在

15科目 評定平均 4.7

次年度特進継続

選択コース 理系

 

ここに来て

息子はまるで水を得た魚の如く

のびのびと自由に学び

さらなる進化を遂げている。

 

進学塾にも通えず

田舎過ぎて情報も乏しく

親の財力や学力が足りなくとも

本人の努力とやる気次第で

どうにでもなるものだと確信した。

 

(自分は戦えている)

(自分は通用している)

 

その手応えを

しっかり感じていたのだろう。

幼い頃から変わらない

「お母さん、見て見て〜♪」

と言わんばかりのLINEからも

嬉しさが滲み出ていた。

 

前期お疲れ様でした。

維持してさらに上げて行こう!

大変良く頑張りました♪

 

 

 

 

 

12・学力と心の土台

今日も自宅から数分の場所で

ヒグマが出没している。

 

近くには鮭が遡上する川が2本あり

我が家はその2本の河川に挟まれた

少し上流の山間部なので

これから暫くは

ヒグマ厳戒体制となる。

 

まあ

毎年の事なのだが。

 

玄関には熊よけの鈴を

家族の人数に合わせて

つぶら下げており

通勤や外出時にはいつも手に持ち

玄関を出た瞬間から

車に乗り込むまで全力で鳴らす。

 

帰宅時には

車を降りた瞬間から玄関まで

また全力で鳴らす。

 

その自宅到着前には

少し手前から

車内で聴いている音楽やTVの音量を

大音量にして山間に響かせる。

 

付近でヒグマ出没時に

鈴を忘れた時の絶望感と恐怖は

まるでこの世の終わりを彷彿とさせる。

 

大抵気付くのは

自宅に到着した時なので

そんな時には

車のエンジンを切った瞬間から玄関まで

激しい曲を選んで

スマホの音楽を大音量で鳴らしている。

ちなみに元◯ンキーでは無い。

 

自宅は田園と原野と森林に囲まれ

360°密接した建物は無いので

ずっとそうやって

ヒグマや野生動物達に

私達の存在を知らせて来た。

 

今のところ

襲われたり荒らされたり等の

被害に遭った事は無い。

 

そんな環境の田舎の山奥から

何をどうやって

息子が都会の進学校に行けたのか

人に会う事があると

よく聞かれる。

 

「体が弱かったから」

「田舎だったから」

「山奥だったから」

「遠くて簡単に友達と遊べなかったから…」

 

単純な理由は色々あるが

少し振り返ってみる。

 

 

 

これまでに

息子の成長に合わせて

手探りであれこれとやって来たが

全体を通して最も良かったと思えるのは

楽しいゲームと同じレベルで

 

『勉強を一緒に楽しむ』

 

事だった。

 

ゲームに関して我が家は

厳しく制限したり禁止せずに

勉強をゲームのミッションと

同じ概念で捉えさせた。

 

攻略すればステージやレベルが上がり

便利なアイテムが貰えたり

難易度が上がるほど

攻略本などの情報が重要になり

クリアする度に

攻略時の報酬やポイントが多くなり

最強の戦士になって行く。

 

気を付けたのは特に

ゲームばかりにならない様な

時間配分だった。

 

小さいうちは

手頃な紙パズルをたくさん揃えて

一緒に遊びながら

好きなキャラクターの絵柄を揃えたり

平仮名やカタカナや数字も

都道府県の形も

全てパズルで覚えた。

 

立体パズルは

くもんの都道府県の物と

温泉地の売店で購入した

『THE ―T』の

木のパズルがお気に入りで

いつもやっていた。

ルービックキューブも大好きで

自分のお小遣いで購入し

いつの間にか高速で

6面全て揃えられる様になっていた。

 

学校レベルの

算数や数学の図形問題で

特に苦労しなかったのは

これらの遊びが活きていたのだろう。

 

小学校で習う最初の難関は

算数の九九。

息子はいつも一緒に遊んでいた

2つ年上の従姉が習うタイミングで

遊びながら一緒に唱えているうちに

入学前にある程度覚えてしまった。

それからは

入浴時にいつも

湯船に浸かりながら唱えており

すらすら言えるようになると

九九表の逆から唱えたり

横1列(1×1 2×1 3×1…)で唱えたり

20の段まで覚えたり

平方数を覚えたりした。

現在も我が家のトイレの壁には

様々な計算の表がそのまま貼ってある。

 

計算は1番ゲーム要素が強く

正確さと速さが揃えば無敵だ。

我が家はそこを鍛えるべく

百ます計算ドリルを使用して

タイマー計測で

対戦型で取り入れていた。

対戦相手はずっと

珠算&暗算1級の私(笑)

計算スピードが私に追い付いて来た

小学校高学年まで

毎日毎日果敢に挑んで来た。

そして中学からは

趣味程度に楽しんでいた様子。

 

ゲーム要素と言えば

小1から挑戦した漢字検定

その1つだろう。

田舎だが学校で受検出来た事と

後半は町が年一回

受検料を負担してくれる

支援制度が出来たので利用し

中1で2級まで取得済みだ。

この制度は英検にもあり

中学から利用して

準2級まで取得済だ。

 

子供を優秀にする為

幼いうちに

大量の本を読ませなければと

必死に読み聞かせをしている人も

世の中たくさん居るが

我が家はそこまでしていない。

 

ただ

息子は本が好きで

都会に定期通院した帰りに

書店にもよく行った。

 

その時にはいつも

自分で好きな本やドリルを選ばせて

数冊購入していた。

そして

その本を読んだ後に必ず私は

 

『お母さんにも教えて』

 

と言って

あらすじや面白かった所

感動した所など

全て自分の言葉で説明させた。

 

かわいそうなぞう

を読んだ時には

泣きながら説明してくれた。

 

これをやって来たお陰で

長期休みに皆が1番苦戦する

宿題の読書感想文は

いつもすぐに終わっていた。

 

宿題では無い時にはやらなかったが

意見文や作文や弁論のスピーチ文など

他のジャンルの長文を書く時にも

大いに役立っていた。

 

 

とまあ

我が家の場合

今振り返ってみて

直ぐに思い浮かぶ

やって良かったと思える事は

大体こんな感じだが

掘り下げればまだ出て来るだろう。

 

でも我が家は

勉強よりも

幼少期から人格形成を重視して

周りにいい雰囲気で接したり

人間関係に苦労しない様に

多方面から柔軟な考え方が出来る様に

たくさんアドバイスした。

周りに嫌われたり

勉強だけしか取り柄がない人間には

絶対にしたくは無かった。

完璧な人間など存在しないが

素人なりに少しでも

マイナスをプラスに変換出来る性格に

自然となれる様に

意識して息子に接して来た。

そして

勉強するという事に

マイナスの感情を持たせたく無かった。

 

私が心掛けていたのは

 

『勉強は楽しいと思わせる』

『勉強を当たり前の習慣にする』

『今日習った事を説明させる』

『結果よりプロセスを見る』

『失敗した時に改善策を一緒に考える』

『成功した時に次の目標を聞く』

『忙しい時は優先順位を決めてやる』

『良い事は全力で褒める』

『悪い事は手を上げず追い詰めずに叱る』

『気持ちを肯定して共感する』

『広い視野を持つ』

『傲慢にさせない』

『人を見下さない・差別しない』

『友達の性格を見極めて付き合う』

『人の夢や努力を否定したり笑わない』

『自分がされて嫌な事は絶対にしない』

『一度や二度の失敗で諦めない』

『感謝を伝える』

『未来を想像する』事。

 

そして

『夢に辿り着く為の情報収集』だ。

その情報は現在

スマホ等で簡単に収集出来る。

 

スマホに関して我が家は

地元のスキー場の

公衆電話の撤去に伴い

お迎えの連絡が出来なくなった為

小学校高学年から持たせた。

 

未成年の制限をかけただけで

特に厳しくはして来なかったが

視力の低下があり

メガネを作ってからは

時間のルールだけは決めていた。

 

常にシンプルに

常に自然体に

無理だなと思った事はやらない

無理矢理やらせない

親の意見を押し付けない

頭から否定しない

全て受け入れる

忙しくても話をしっかり聞く

 

そして

いつも笑顔で居る

それだけで子供は安心する。

 

それだけでいいんだ。

 

そうすればきっと

完璧な親じゃなくても

地位のある偉い親じゃなくても

子供は必ず応えてくれる。

 

「いつもありがとう♪」

「クマ気を付けてよー!!」

「模試頑張ります!」

「風邪ひかないでね」

「無理しないでね」

「荷物着いたよ〜!ありがとう♪」

「俺、やっぱ愛されてるなって思うよ」

 

こんな言葉やメッセージが

当たり前に送られて来る様になる。

 

 

これは平凡な庶民の我が家が

15年間やって来た

子育ての中のほんの一部。

 

実際は多分

もっと壮絶で

もっと過酷で

もっと必死で

失敗だらけで

がむしゃらだったんだと思う。

 

でも

私も主人も全力で楽しんでいたから

あんな事も

こんな事も

今は笑って振り返る事が出来る。

 

 

さてと

実家の畑で採れた

天然の葡萄ジュースで乾杯して

息子からのLINEの話や

近くに出没したヒグマの話題で

今日ものんびり

秋の夜長を過ごすとしますか…

 

 

11・高校生活、寮生活で学ぶこと

息子がこの春から

都会の高校に進学し

同じく学校の寮に入り

あっと言う間に2ヶ月が過ぎていた。

 

長文ではないが

毎日何かしらLINEで連絡が来るので

何となく様子が伝わって来る。

 

そして

息子の誕生日もあり

体の成長もさることながら

着々と大人へと進化を遂げている。

 

誕生日は平日だったので

新しい友達や地元の友達から

メッセージをはじめ

たくさんのプレゼントを頂いたらしく

嬉しそうにLINEで写真を見せてくれた。

 

私達両親も

休みを合わせて都会に向かい

息子と一緒に食事を楽しんだ。

 

忙しい主人は急な仕事が入り

そこから直接向かい

私は1人で帰路についたが

久々に息子と色々話せて

とても楽しかった。

 

息子は

毎日の通学で

交通機関の乗り換えもあり

とてもたくさん歩くので

入学時よりも体が引き締まり

丁度良い感じに痩せていた。

もともと大きい方だが

身長も確実に伸びており

さらに大きく見えた。

 

「痩せたからパンツが大きくてさ

コントみたいにストンと落ちたんだよ〜」

「あはは。小さいやつ買って送るね。」

「お願いします。」

 

寮生活の

思春期男子あるある話や

クセの強い先生のモノマネ

国際色豊かな教室など

相変わらずの

面白機関銃トーク炸裂に

爆笑してしまったが

都会での生活が

かなり板に付いて来た様子で安心した。

 

学校のこと

友達のこと

先生のこと

寮生活のこと

模試や検定のこと

講習会や各種行事

大学進学に向けての予定についてなど

現時点での息子の状況や環境を

たくさん話してくれた。

 

そんな中でも

やはり寮生活は

社会に出るための準備期間となり

とても勉強になると言っていた。

 

今まで自宅で親がやっていた事を

殆ど自分でやらなければならず

自分の部屋の掃除の仕方や

部屋のトイレやシンクの掃除の仕方

衣類に合わせての洗濯の工夫

洗濯機や乾燥機や掃除機の使い方

日用品の在庫確認

スーパーでの買い物の仕方

食事が出ない日の

1日のメニューの工夫

郵便局や銀行の利用の仕方

家計簿の記録と金銭管理まで

頑張ってやっているとの事。

 

数学好きなので

節約や金銭管理は苦にならず

家計簿をつけるのは楽しいらしい。

 

数学と言えば

学校指定の教材は別にあるが

息子は早くから

やりたくてたまらなかった

青チャートを満を持して購入し

大量演習に使用している。

これで中学時代から通算すると

チャート式は白→黄→青と

段階的にレベルアップして

大学受験に備える事になる。

日程が合えば引き続き

数検にも挑戦すると言っていた。

 

中学時代から進化した事は

自分の志望する大学や学部に

必要なレベルの学習内容や

履修必須テキストの情報を

先生や先輩達から入手し

早くから実行している事だ。

ここからはもう

本人の領域になっているので

学習面については

信じて任せようと思う。

 

雪が完全に解けてから

息子にせがまれて

自転車を寮に運んだので

行動範囲が格段に広がっていた。

 

週末は寮の友達と一緒に

買い物や遊びに出掛けたり

話題の人気店に食事に行ったり

都会の生活を満喫しているらしい。

 

毎日の通学で利用する

JRやバスや地下鉄にも慣れて

都会の中心部から郊外まで

地元出身の都会っ子達に

あれこれと教えて貰いながら

自由に移動出来る様になって来たとの事。

 

定期演奏会や各種コンサートや個展など

芸術鑑賞的なイベントに

友達と出かける機会もあるらしく

とても良い刺激になっていそうだ。

 

そして

その楽しい毎日と

勉強とを両立させて行く。

 

「楽しむ時は思い切り楽しんで

やるべき事は全力でやる。

そのために自分はここにいるから。」

 

約81億人の世界中から

奇跡的な縁でここに集結した

沢山の仲間達と共に過ごす高校時代。

幼い頃から大会などで知っていて

ここで同級生になった子も居る。

 

生活習慣も信仰も違う中で

多様性を受け入れて交流し

生活水準も庶民の我が家とは桁外れな

都会育ちや海外育ちの同級生と交流し

その思考や感性に触れて

同じ校舎

同じ教室で学び

同じ寮で生活する。

 

田舎に居ては見られなかった景色

田舎に居ては得られなかった体験

この経験が全て

将来の息子の土台となる。

 

その機会を得られただけでも

本当に良かったと思う。

 

これからさらに広い視野で

さらに見聞を広げて

自分の人生を切り拓いて行こう。

 

親は引き続き

最強のサポーターとして

応援しています♪

 

Fight!

 

 

 

 

10・高校生は忙しい

連休明けから

息子は一気に勉強モードに突入し

週末の模試を挟むと

10日以上休み無しなどもあり

忙しい毎日を送っていた。

 

私は先週より

手の痺れや痛みに見舞われ

一過性の物かと様子を見ていたが

スマホは勿論

仕事でPCを打つのにも

指先の鈍さがあり

不具合が出て来たので

観念して受診した。

 

事前にネットで症状を細かく調べて行き

ある程度予想はしていたが的中。

 

病名は『手根管症候群』だった。

薬とリハビリ通院になり

仕事以外の手の酷使は

控える様に言われたので

ブログなどもセーブしている。

 

息子から久々にLINEが来て

自宅に在庫のある文房具類や

寮の部屋のスペースを考慮して

自宅に置いて行った

お気に入りの本を全て

何度も読みたいから

寮に送って欲しいと

リクエストが来たので

段ボールに色々と詰めて送った。

 

最近は

JRや地下鉄にも慣れて

大都会の中心街まで

予約していた制服の夏服を

友達と一緒に取りに行ったと

LINEで写真が送られて来た。

 

毎月何らかの模試があるらしく

前回の模試は

良い手応えの科目もあったとの事。

 

学校帰りに

気軽に大型書店に寄れるので

好きな作家の小説をお小遣いで購入し

常に何かしら読んでいる様子。

学校にも

素晴らしい図書館があるので

息子にとっては最高の環境だ。

 

確かに幼い頃から

本が好きな子だった。

 

しかし

親が読書好きにしたくて

強制的に買い与えた本を

無理矢理読ませる事は

私は1番嫌いだったので

書店や図書館で息子が自分で選び

「これ読みたい」「これ買って」

と言った本を借りたり購入したり

その時の状況に合わせて

『自分の意志で選んだ本』を

沢山読ませて来た。

 

何故なら

本人は大して興味も無いのに

田舎での『できる子』認定

最大のアピールとなる

読書感想文などの入賞を狙わせたい親に

年齢や学年毎の指定図書などを

誘導されたり勧められて

無理矢理与えられた本は

結局

読まないと叱られるから

仕方なく読んだり

入賞しないと後が怖いから

嫌々読んだりして

その時はそれなりに良い感想を述べるが

いつしか記憶から簡単に消えて行く。

 

しかし

自分で欲しくて買って貰い

布団の中まで持ち込んで

寝落ちするまで毎日読んだ本や

読みたくて読みたくて

入荷を楽しみにしていて

ようやく借りられた本ならば

台詞の一言一句まで言える程

暗記するまで読み尽くすからだ。

 

そしてその本について

誰かに説明する時は

原稿用紙数枚分の感想など

一気に語れてしまう。

息子が読書感想文を書く時は

その言葉をそのまま

わかりやすく原稿用紙に

ただ記録しているだけなので

『何を書いたら良いかわかんない』

などと言って

手が止まってしまう事は無く

直ぐに書き上げてしまう。

逆に

書きたい事がありすぎて

規定の枚数にまとめる方が

大変だといつも言っていた。

 

確かにそうなる。

実は私も同じタイプで

幼い頃からそうやって

思いつくまま10枚以上書きまくり

それを推敲しながら凝縮して

読書感想文や作文などを書いていた。

詩で何かのグランプリを取った時も

元はただの殴り書きだった(笑)

 

息子が小学校1年生の時に

初めて書いた読書感想文で

偶然入賞した時の本は

3歳から読んでいた『絵本』だった。

絵ばかりで文字数も少ない

何なら詩と同じ様な短い文章

これでどうやって

読書感想文を書くのかと

その本を見た人は

当時の先生をはじめ

誰もが驚愕したらしい。

 

しかし息子にとって

物心ついた時から1日中

ずっと読んでいた大好きな絵本について

先生や友達に説明するのは

とても容易い事で

それを自分の言葉で紙に書くのが

初めての感覚で楽しかったらしい。

 

小学校低学年まで

夏休みの宿題だった読書感想文は

とても楽しく書いていた。

入賞して貰った図書カードで

新しい本を買うのが嬉しかった。

 

しかし

宿題ではなく

任意提出になった時に

とある親から

「〇〇君、読書感想文書く〜?」

さらりと聞かれ

「本人次第かな〜?」

と返していた。

 

息子の方は学校で

その親の子供に

「僕が入賞したいから、

〇〇はもう読書感想文出さないで。」

はっきり言われたらしい。

「まだわかんないよ。」

と言うと

「絶対出さないで。」

と念を押されたらしい。

 

確かに

控え目を装いながらも

我が子を先頭に立たせたい野心が丸見えで

この田舎でも幼い頃から

習い事を幾つも掛け持ちさせており

仕事での地位もある親とその子供。

子供は学校で

「うちの親は大卒で皆の親より頭が良くて

すごく偉いから逆らわない方が良いよ。」

と言い放ち

クラスメイトはドン引きしたらしく

リーダー格の子に

「でもお前は偉くねーし。」

と言われ

陰で皆に苦笑されていたらしい。

 

帰宅後に息子から全て聞いて

かなり牽制されているなと感じた。

その子とは当時

とても仲良くしていたので

トラブル回避のために

宿題じゃないならと

読書感想文は書かない事にした。

(この時点で距離を置けば良かった)

 

その後も

「本当に読書感想文書かないんだよね?」

「やっぱり書くとか言わないよね?」

としつこく聞かれたらしく

「書かないって!」

と言うと

「良かった〜。これで入賞出来る。」

と言っていたらしい。

それから数年間

読書感想文コンクールは

邪魔者を排除して人為的に作られた

『その子の時代』となるが

その後

彗星の如く現れた文学少女によって

その子の時代は一瞬で終わった。

 

学級委員長などを決める時にも

何度か同じ事があり

その子からの牽制にうんざりすぎて

どんなに周りに推薦されても

先生からの電話で何時間も説得されても

学級委員長や児童会長などのトップは

頑なに全て断り

中学でも一度もやらなかった。

中学の担任の先生にだけは

上に立たない理由を全て話してある。

その代わり副委員長や書記会計

各種委員会などの

補佐的な役割に回り

自分のやりたい役員を

自由に全力でやっていた。

 

「どうしていつも委員長とか断るの?」

いつか友達に聞かれたらしい。

「それは肩書きが欲しい奴がやれば良い。

学校の歴史や記録や町の広報や新聞に

名前が載るのがステータスだと思う奴や

代々この町に住んで名前を残したい奴が

やれば良いだけの話で、俺は別にそんなの

いらないし。『名前だけ欲しがっても

アイツ全然ダメじゃん』って誰かみたいに

陰で皆に笑われたくないからね〜。

だから俺は自分で企画して動いたり書いたり

ガンガン意見出してやる方が楽しいんだ。

現場主義ってやつ?だって現場知らないと

上に立った時に指示も何も出来ねーじゃん。ま、

肩書だけ欲しい奴の気持ちなんて知らんけど。」

 

そんな事を言っていたらしく

それを聞いた子が自分の親に

「役職上のリーダーは〇〇だけど、実際全て

動かしてる影のリーダーは〇〇(息子)だよ。

それはみんな思ってる。」

と言っていたとの事。

 

我が家はいつも

息子が何の委員をやるのかは

なるまで一切把握していなかった。

従って

親が『〇〇委員になりなさい』などと

1度も言った事は無い。

 

今はもう

そんな醜い牽制も何も無く

正々堂々完全な実力勝負の世界なので

息子はとても楽しくのびのびやっている。

 

自分は何が得意で何が出来るのか 

それぞれに自己アピールをして

学校祭などクラス内での役割分担を

皆でスピーディにサクサク決めて行く。

それらの準備と

模試や各種進路説明会

ハイレベル&ハイスピードな授業

部活や帰宅後の自分の学習

毎日の読書なども全て

並行して行っているのだから

高校生は本当に忙しい。

 

そしてきっと

その忙しさすら

楽しんでいるのだろう。

 

高校では

趣味を思い切り活かせる

文化系の部活に入ったと言っていた息子。

勉強の良い息抜きになりそうだね。

 

高文連や活動の報告

楽しみにしています。

 

しっかり体調管理して

元気に頑張ろう!

 

遠くから

いつも見守っています♪

 

Fight!

 

 

 

9・家族旅行

「旅行のしおり持った?」

「持ったー!」

「誰がどっちの車に乗るか決めた?」

「決めたー!」

「トイレ大丈夫?」

「大丈夫!」

「じゃ、行きますかー!!」

「OKー!出発!」

 

自家用車2台

総勢11名で

久々の家族旅行に出かけた。

 

息子は

兄妹同然に育った従姉妹達と

久々に再会して

とても嬉しそうだった。

メンバー最年少で小学生の甥は

息子にとても懐いており

ずっとオンボロの我が家の車に乗って

息子と楽しく過ごしていた。

相変わらず兄弟の様に仲が良い。

姪達とも仲が良く

一人っ子の息子にとって

親よりも長い付き合いになるであろう

従姉妹達の存在は心強く

皆かけがえの無い存在だ。

 

温泉ホテルに宿泊して

美味しいご飯を食べて

のんびり寛いだり

皆でゲームセンターで遊んだり

夜も朝も温泉に浸かって

露天風呂から景色を眺めたり

皆で花火を鑑賞したり

それぞれにリフレッシュ出来たと思う。

 

最近は両親も高齢になり

足腰が思う様にならず

海や空を渡ったり等の

長時間の渡航はかなり厳しいので

陸続きで1日で辿り着ける

比較的近場の温泉旅行がメインになった。

 

幸い温泉は豊富な大地で

その全てを巡り尽くした私は

いつも家族旅行のナビゲーターと化す。

宿泊地が決定すると

休憩地や観光地の時間配分を絡めて

走行ルートを選択。

全員分の旅行のしおり製作から始まり

移動時には先導車を運転し

GW真っ只中に渋滞の無い道に入り

すいすいと走り抜けて

予定時間通りに目的地到着。

今回は最速のチェックインで

全力で遊んだ。

 

仕事で休みの無かった主人も

少しだけ時間が作れたので

私達よりも遅くにホテルに到着し

翌日の午前中だけ合流出来た。

 

普段はなかなか行く事の無い地域を

軽快に走り抜け

絶景を沢山楽しみ

全員で記念撮影をしたり

美味しいスイーツを頬張り

帰路も渋滞知らずで

無事に帰宅。

 

息子も

思い切り楽しめた様子で

帰宅後は爆睡。

 

楽しい思い出を充電して

また

都会へと戻って行った。

 

連休明けから

模試やテストが続くので

切り替えて頑張ると言っていた。

 

次に帰省する時は

もっと成長した姿を

見せてくれるかな?

 

楽しかったね。

 

頑張れ

頑張れ

 

家族は皆

いつも応援しているからね♪

 

 

 

 

8・高校入学後〜人生初帰省

息子が私立高校に入学してから

あっという間に4月も終わろうとしている。

 

息子のGWは

平日も全て休みの大型連休となり

事前に外泊届等の手続きは

全て済ませてある。

 

私は

申請していたお迎えの日に

数時間走り都会へと向かった。

 

やはり主要国道や幹線道路は

交通量が多くなっており

渋滞を避けて

裏道や農道を多く走った。

 

冬は除雪も入らずに

閉鎖されている道も

雪が解けたので

これからは快適に走行出来る。

 

農道は時折

稲作や畑作準備の

農家さんのトラクターに遭遇するが

整備されている幅の広い町道など

交差可能な道を選んで走るので

何ら問題は無い。

 

すっかり日も暮れてから

都会に入り寮に到着。

 

息子が友達に手伝って貰いながら

荷物を運んで車に積み込み

準備万端で乗り込んで来た。

 

一度風邪を引いたが

もう良くなったとの事。

 

自宅に向かう車内では

学校や寮の事を色々と話してくれた。

 

全国各地や海外からも集結している

個性豊かなクラスメイト達の事

遠方からやって来て同じ寮で暮らす

頼れる先輩や同級生達の事。

 

小中学校時代に

少年団や部活などの

各種大会や記録会

今まで受けた沢山の模試などで

名前だけは知っていた子が

偶然同じ学校や同じ寮にいて

初めて顔を知って話したり

新しい発見や嬉しい偶然が

たくさんあったらしい。

 

入学後直ぐに

最初の模試があり

その結果を踏まえて

担任との面談を行い

現時点での志望校の確認や

勉強の取り組み方など

色々な事を話したと言っていた。

 

息子の場合

志望大学はほぼ決まっているので

あとは

そこに辿り着く勉強を継続するだけ。

 

「え〜と、Sが1番良くて、A1とか

B2やC1とか細かくランク分けされてる。

俺はSとAで先生にもこのまま頑張ろうって

言われたよ。」

 

模試について色々と説明してくれた。

やはり

私立の進学校なので

授業の進度が物凄く速いらしい。

 

「最初の小テスト、2種類あってさ〜

1つは満点だったんだけど、もう1つが

1問ミスって満点逃した。くっそー!

〇〇は両方満点だったのに〜。」

「あはは。出た出た1問ミス男!相変わらず

やらかしてるね〜。ま、授業について

行けてるなら良いんじゃない?次頑張れ〜」

 

中学時代も

よく1問ミスで満点を逃しては

家に着くなり叫んでいたので

思わず笑ってしまった。

息子の課題は

点数を確実に取り切れる様に

詰めの甘さを排除する事。

 

両方満点獲得者は数人程度らしいが

やはり取れる子は確実に取っている。

 

息子と同程度から

それ以上のレベルのメンバーが

クラスに集結しており

他のクラスには

全国模試で無双しているレベルの

天才が居るとの情報もあり

勉強するのが当たり前の環境らしい。

 

勉強ばかりでは無く

部活も学校行事も

常に全力で頑張る生徒が多く

オープンキャンパス時に受けた印象通り

明るく活気のある雰囲気だ。

 

すでに学校祭に向けての

話し合いが進んでいるらしく

息子に

「楽しみにしていてね♪絶対来てよ!」

と言われた。

 

寮生活の方も

食事の出ない休日は

友達と一緒に食べに出掛けたり

中心部や郊外まで遊びに出掛けたり

楽しくやっている様子。

 

小学校の修学旅行で

班の皆と行った

田舎の子の永遠の憧れ

『マック』や『スタバ』などにも

気軽に行ける環境になった。

夏になれば

自宅周りでたくさん捕まえて飼育した

カブトムシやミヤマクワガタ

都会ではホームセンターで

販売されるだろう。

 

田舎と都会

両方で生活してみて

息子なりに感じたり考えたり

感情も目まぐるしく動いただろう。

これからもっともっと

新たな発見や体験を経て

大人になって行くのだ。

 

「久々の家だー!」

「うちのトイレだー!」

「うちのお風呂だー!」

「俺の部屋だー!」

 

自宅に帰宅するなり

いちいち感動して叫んでいた。

でも

私が1番嬉しかったのはやはり

 

「お母さんのご飯だー!いただきます!」

 

かな。

 

息子

初めての帰省で

無事に自宅に到着。

 

さあ

ゴールデンウィーク

前半のんびり休んでから

後半は思い切り楽しもうか。

 

 

とりあえず…

 

 

おかえり♪

 

 

 

 

 

息子の幼少期についてはこちら

→ https://note.com/lovely_weasel894

7・2%の逆襲

息子はこの春から

都会で寮生活を開始し

進学校と呼ばれる私立高校に通っている。

 

しかし

3年前の今頃は

中学最初の冠模試で

いきなり撃沈。

 

今春

クラスの数人が進学した

準都会の進学校の合格判定は

最初から90%以上だったが

この大都会の進学校の合格判定は

現在通う私立高校も含めて

全て 『2%』(笑)

 

何故なら

英語を本格的に学習する前で

しかも

お遊び程度の小学校英語にしか

触れていなかったので

当然の結果だった。

 

準都会の進学校の判定が良かったのは

英語以外の4科目で

合格基準点や基準偏差値を

超えていたからだと思われる。

特に数学は

小学校卒業後の春休みに

独学で一気に先取りして数検に合格し

中1範囲は終了していた。

 

しかし

英語も高得点に出来なければ

大都会の進学校には

全く通用しないのだと痛感した。

 

そこで

早急に中学英語を仕上げにかかった。

 

入学早々

春の英検5級から挑戦。

英単語の大量暗記を頑張った。

中学範囲を中2で終了して

準2級まで取得。

学校の進度より先取り出来たので

高い評定を維持。

長文問題も抵抗無く取り組んでいた。

 

完全に理系の息子は

国語には苦手意識は無いものの

読解の長文の相性で

点数が上下するタイプだ。

ハマれば偏差値74まで出せているが

相性が悪いと

偏差値60台前半まで落としたり

かなりのムラがある。

 

しかし

点数が落ち込んだ時にはいつも

小学生から継続した

漢検2級の語彙力に救われて来た。

 

英語や国語はやはり

語彙を増やすに限る。

 

息子は

英語を苦手にせず

集中して先取りした事により

成績が安定した。

他の科目も含めて

中3の夏までには

中学内容をひと通り終わらせた。

 

 

 

息子は毎日

簡単な計算ドリルを

タイマーで計測して行い

徐々に難易度を上げながら

スピードと計算力を鍛えて来た。

まるで筋トレの如く

計算はいつも最初の

ウォーミングアップとして行っていた。

そして

量をこなせば自然と

正確さはついて来る。

 

「ゆっくりじっくり正確に」

「ウサギとカメならカメを目指す」

これを美徳にして慣れすぎると

受験では命取りになる。

なぜならカメのままなら

時間内に問題を解ききれず

ギリギリ解き終えても

見直す時間が取れない。

解いた問題が全て正解とは限らず

時間切れならば

正答数が合格点に届かない可能性もある。

そして何より

ウサギがミスをしなければ勝てない

言い換えればカメは

ミスをしないウサギには勝てないのだ。

 

様々な学習サイトや

勉強系のブログで

『予習は不要』

『復習のみで高得点』

『先取りは必要ありません』

等と言われていても

息子の場合は授業が復習になる様に

全ての学習を予習で進めた。

 

結果的に

先手必勝の先取り+大量演習型で

受験シーズンを乗り切った。

 

全勝とはならかったが

十分戦える事はわかった。

 

現在

公立トップ校を脅かす勢いの

進学校と呼ばれる私立高校に合格し

さらに上位クラスに在籍している。

 

現在通うこの私立高校も

受験した高校も全て

息子は

『志望校合格可能性2%』

だった。

 

あの日

落ち込まずに

 

「さ〜て、こっからどうすっかな〜♪

だって3年後はこのどれかの教室で

大学受験目指すんだから、あとはそこに

どうやって飛び込むかだよね。俺は

絶対諦めないよ!2%上等!」

 

なんて笑い飛ばしていたので

現在に繋がったのだと思える。

 

2%と言う数字は

確率的にゼロに出来ないから

2にしているだけで

限りなくゼロに近い合格可能性だ。

 

でも

そこからだって辿り着ける。

 

 

志望校判定が壊滅的で

絶望感に打ちひしがれている人も

絶対に諦めて欲しくは無い。

 

強い気持ちを持って

やれる事は全力でやる。

 

行ける塾があるなら尚更

合格の可能性は跳ね上がる。

第一志望校合格や

受験校全勝も目指せる。

 

何も無い田舎の山奥で

オンラインを駆使して

独学でやったって

息子は大都会の進学校

自力で辿り着けたのだから。

 

何度跳ね返されても

踏み付けられても

雑草の如く強く逞しく

諦めずに努力すれば

必ずチャンスは巡って来る。

それをがっちり掴み取って

次の高みを目指せば良い。

根が腐らなければ

必ず花は咲く。

 

『でも公立は落ちたんでしょ?』

『たまたま拾われた学校でしょ?』

『どれだけ通用するんだか。』

 

言いたい奴には

好きなだけ言わせておけば良い。

 

大抵そんな事を言うのは

妬み嫉み蔑みの感情に支配された

残念な大人とその子供達。

 

まともな人達は皆

全力で頑張った息子を称えて

励まし送り出してくれた。

 

今日も

息子が長年お世話になった

スクールバスのドライバーさんに

偶然お会いしたが

息子が都会に進学した話を聞いたと

頑張れと伝えて下さいと

伝言を頼まれた。

 

出発前には

いつもの宅配や郵便配達員さん達にも

庭先で激励されていた。

 

親も把握し切れない程の

たくさんの人達に応援されて

息子は幸せ者だと思う。

 

息子はさらに自由に

新しい仲間達と出会い

自分らしく伸び伸びと

毎日楽しんでいる。

 

そして夢に向かって

また1つ

ギアを上げた。

 

毎月1回以上ある模試の

連戦の舞台は

都道府県レベルから

全国レベルに変わった。

さらにその合間に

英検や各種検定が入る。

 

でももう

親子で夜明け前から

都会に向かって何時間も走らずとも

全て学校で受検出来る。

 

あの日の結果表に記載されていた

合格可能性2%の学校の教室で

今日も楽しく学んでいる。

 

高校内容は

早くから先取りをしていたので

数学の猛スピードの授業進度にも

しっかりついて行けているらしい。

 

出だしは上々

そのままの勢いで

春はダッシュで駆け抜けよう。

 

 

『志望校合格可能性2%』

 

最初の模試は是非

これを上回る数字に期待したい♪

 

 

さあ

逆襲の始まりだ。

 

 

 

 

 

 

6・学ぶ準備

ブログのタイトルを

しばらく考えていたが

やはり

幼少期

小学生時代

中学生時代と書き終えた

子育て&塾無しブログの続編となるので

連動して統一感のあるタイトルに決定。

 

これから本格的に

都会で頑張る息子のあれこれを

個人を特定される情報などは伏せて

可能な範囲で記録して行こうと思う。

 

 

 

春休みは忙しすぎて

ブログの更新は

かなりタイムラグが発生するが

息子の学校では

すでに授業がスタートしている。

 

入学後約1週間は

オリエンテーションや交流会

追加教材購入・配布等

学校や授業に慣れる為の

様々な準備期間があり

満を持して高校生活が動き出した。

 

昔は

学校から親への連絡と言えば

『連絡ノート』が主流だったが

現在は

学校指定のアプリを

スマホやPCにインストールして

連絡事項は全て配信される。

親は確認後

提出の必要がある回答などの項目を

返信するスタイルで完結。

 

この田舎の小中でも

別のアプリを使用して

お知らせの配信や

欠席連絡なども行っていたので

令和の時代の

必要不可欠なツールなのだろう。

紙媒体のやり取りよりも

断然スピーディーに

確認や提出が出来る。

 

息子の使用するPCやスマホにも

同じ連絡事項が配信されるので

100km以上遠く離れていても

親子で情報は全て共有出来る。

 

大きな学校なので

必要な教材などは

学校で注文を取りまとめたり

指定された期間内に

校内の購買などで購入出来るので

土地勘の無い寮生には

有り難いシステムが整っている。

 

寮から学校までの

通学にも慣れて来たらしく

早朝にLINEが来るので

しっかり早起き出来ている様子。

寮では朝6時過ぎから

朝食が食べられるらしく

朝からモリモリ食べる息子には

願ってもない環境だ。

 

まあ

実家でも

夜明けと共に目覚めて

朝日を浴びながら勉強していたので

早起きは苦にならないだろう。

 

寮では

教員が来て見回ったり

卒業生が来て勉強を見てくれる

一斉勉強時間があるので

とても有り難い。

 

わからない所を

質問出来る環境が整っており

塾は必要無いだろう。

 

そして

一斉勉強時間の他に

友達と一緒に

授業の確認をしながら

復習する事もあるらしい。

 

今までずっと

田舎の山奥で

独りで机に向かって来たが

ようやく勉強に対して

同じ意識や目線で学び

お互い高め合える仲間達に出逢えた。

 

もう

勉強する事に

嫌悪感を持たれたり

妬まれて嫌味を言われたり

大事なテキストやプリント類

ペンケース等の勉強道具を隠されたり

頭がおかしいと言われたり

変人扱いされたりしない。

 

皆それぞれに

行きたい大学や将来の夢があって

我が家と同じ様な田舎の果てから

1人親元を離れて

地元の友達と離れて

この大都会にやって来たのだから。

 

寮生以外のメンバーを見ても

中学時代の模試の成績優秀者が

集結した様な教室。

名前や学校名も

順位や合計点も偏差値も

さらには志望校までも

全て掲載されていた子も居る。

 

掲載される名前だけは

いつも見ていたが

同じ学校に入学して

皆初めて顔を知った。

 

その中での序列は

息子も勿論だが

皆ある程度把握しているだろう。

自分の現在の立ち位置は

ここではどの程度なのか。

 

その上で尚

牽制し合うよりも

リスペクトして

協力する方が成長出来るし

絶対に楽しいと

皆わかっている。

だからきっと

クラスの雰囲気も良く

団結力も最初から高いのだろう。

皆それぞれが

中学時代までに

生徒会や学年代表など

先頭に立つ役職の経験者らしく

委員決めなども

とてもスムーズだったらしい。

 

学校も寮も良い環境なので

息子はこのまま

1度の通塾経験も無く

大学受験を迎えるだろう。

 

オンラインで学べる

学習ツールは登録してあるので

必要に応じて利用すると思われる。

あとは

仲間達と情報交換したり

先生や先輩達のアドバイス

素直に聞いて参考にしながら

自分のやり方を確立して行けば良い。

 

試行錯誤して

切磋琢磨して

自分の道を切り拓けば良い。

 

新しい仲間達と共に

高校生活を楽しみながら

全力で駆け抜ければ良い。

 

そうやって

ゆっくりと親の手を離れて

沢山の失敗と経験を重ねて

大人になって行けば良いんだ。

 

この高校生活はきっと

息子の人生の中で

1番成長出来る3年間となるだろう。

 

いつか振り返った時に

最高に楽しかったと

満面の笑顔で語れる日を楽しみに

また

前だけ見据えて走り出そう。

 

だって

捉える背中が沢山ある方が

俄然燃えるはずだ。

 

どれだけ挫折して負けても良い。

激しく転んでも生きてりゃ良い。

起き上がる時には

沢山の何かを両手いっぱい掴み取れ。

そして

運までも味方に付けて

野生動物みたいに泥臭く

敗者復活でも何でも食らいついて

最後に勝てば良いんだ。

 

大丈夫。

ずっとそうして来たから

またやれる。

 

さあ

あと3年間

いつも通り鼻歌で机に向かって

最初から全開で行こうか♪

 

 

 

 

 

 

 

5・高校入学式終了

息子の高校の入学式が

無事に終了した。

 

両親は早朝に田舎を出発し

渡り鳥達を眺めながら

間に合う様に走り学校へ

息子は寮から直接学校へ

そして現地で合流した。

 

しかし

それも束の間で

直ぐに同級生達と教室に向かう為に

別行動となった。

 

校内には数カ所に

クラス確認等の為

新入生の一覧表が貼られていた。

 

スマホで撮影したので

帰宅後ゆっくり確認すると

部活や少年団の大会で

見覚えのある名前がちらほら。

主人の仕事関係の知人のお子さんも

同級生にいらっしゃるとの事。

やはり全国各地や海外からも

生徒達が集結している

大規模校なのだと

改めて感じた。

 

人の多さに驚きながら

主人とのんびり歩き

入学式会場に到着。

 

車にビデオカメラを忘れたが

時間に余裕があったので

取りに行けた。

 

人数が多く

新入生入退場に

結構な時間を要したが

式典は無事に終了。

 

外に出てから息子と合流し

写真撮影を少し楽しみ

帰路は息子を乗せて

定期券など必要な物を購入。

家族で食事をしてから

寮に送り届けた。

 

部屋はもう

すっかり片付いたらしく

これから少しずつ

都会での生活に慣れて行くのだろう。

 

帰り道は主人と2人

入学式の感想や

これからの行事予定の話など

あれこれ話しながら

自宅まで数時間走った。

 

 

息子と一緒に暮らした15年は

あっと言う間に過ぎ去った。

 

これからはきっと

親と一緒に暮らした

地元での時間よりも長く

都会での生活が続くのだろう。

 

息子の部屋の窓から見える景色は

大自然の原野や山から

密集した住宅やマンションへと変わった。

 

上空を飛び交うのは

可愛い鳴き声の小鳥や

オジロワシなどの大型の野鳥達から

旅客機やヘリに変わった。

 

地元では昔に廃線になり

間近に見る事すら無かった

JRの駅や線路に

忙しく行き交う電車。

 

自宅からバス停まで数kmもあり

乗り遅れたら

次のバスは1時間後

出かけたい土日はさらに本数減で

車が無ければどこにも行けない田舎から

数分おきに

次から次へと路線バスが出入りし

大勢の乗客が利用するバスターミナル。

 

さらには路面電車や高速道路

地下鉄も各地に延びている。

地下街にも

様々な店舗が充実しており

必要な物は全て揃うだろう。

地元の地下にあるものは

マンホールの下の下水道管と

冬に使用する融雪溝。

地下に入る人は工事関係者のみ。

自宅の周辺は

現在ヒグマ出没中。

 

そんな真逆の環境を

存分に楽しみながら

都会での学生生活を謳歌

夢に向かって邁進して欲しい。

 

自分の未来は

自分で切り拓くもの。

 

そして私達両親は

そっと見守り

影で力強く支える。

 

あと数年間

自分の力で

飛び立つまで見守る。

 

 

幼い頃からいつも言っていた

 

『夢を叶えるために、都会の学校で

レベルの高い勉強がしたい。』

 

 

何度も失敗して

何度も挫折して

泣きながら机に向かっていた

小さな背中はもう

見上げるほどに広く

心も体も大きくなった。

 

都会の進学校で学ぶ目標が

高校受験で達成された。

 

小学校

中学校

ずっと努力を継続して来た。

しまいには

努力とも思わずに

勉強する事が当たり前になった。

 

次はいよいよ高校生。

 

何度失敗しようが絶対に折れない

最強のメンタルを笑顔に隠して

また

新しい仲間達と

大口開けて爆笑しながら

高校生活を

全力で駆け抜けよう。

 

 

入学おめでとう!

思い切り楽しんでね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

4・新天地へ

「あっ!飛行機だ!!」

「あっちに空港もあるからね。」

「そうなんだ。マンション多いな〜」

「そりゃそうだろう。」

「隣の家との隙間が狭すぎじゃね?」

「そうだよ。だから冬には、屋根の雪が

隣の敷地に落ちてトラブル起きたりする。」

「ニュースでやってる隣人トラブルか!

この風景みたら納得。両隣の家まで1km以上

あるのが普通だったからな〜。それにしても

植物少なっ!木が見えない!動物がいない!」

「あはは。今まで窓の外は原野だしね。」

「真逆すぎるゼー!!」

 

息子の入寮日。

15歳にして親元を離れ

都会での生活が始まる。

 

与えられた部屋は

地元の1番高い団地よりも高層階となり

窓から景色を見渡して騒いでいた。

 

入館時の説明を受けてから

エレベーターで荷物を運び

家族3人で一気にセッティング。

ベッド・机・椅子等の大型家具は

部屋に備え付けの物を使用するので

息子の荷物は

家族3人乗車した

ワンボックスカーの後部座席に

全て収まる程度だった。

 

布団や嵩張る衣類などは

全て圧縮して平らにし

処分の面倒な段ボールは使用せず

その代わりに

寮の部屋で使用する

積み重ね可能な

引き出し型の衣装ケースを

必要分だけ単品購入し

普段用の衣類やタオル類

リネン類や日用品などを

最初から分類して詰め込んだ。

 

そして引き出しには

中身がわかる様にラベルシールを貼り

引き出しが飛び出ない様に

粘着力があるが

剥がしやすい養生テープを貼り

車への運搬時には

無理なく1〜2個ずつ運んだ。

車内でも

ギリギリの高さまで

積み重ねられたので良かった。

 

一番下の引き出しには

最初から別売りの

専用キャスターを付けて

その上に引き出しを数個重ねて

楽に転がして移動出来る様にした。

それを4つ作り

寮の部屋に着いたら

全て壁面に並べて

養生テープを剥がして完了。

大量収納スペースの完成だ。

 

机の下には

自宅で使用していた

キャスター付きのレターケースが

ぴったり収まったので良かった。

引き出しはB4サイズなので

文房具やデスク周りの小物類

学校のプリントや

コピー用紙のストックなど

沢山収納出来る。

これもそのまま

引き出しにだけ養生テープを貼り

転がして運んだ。

 

『そのまま運んで

そのまま置いて直ぐ使用可能』

これを徹底し

荷物の梱包も

入れ替えも何も必要無く

楽チンな引っ越しにした。

 

開封時のパッケージ等各種ゴミ類

使わない荷物は持ち帰り

両親は明るいうちに退散。

 

地元まで数時間走るので

後は寮の皆様にお任せして

帰路に着いた。

 

足りない物や忘れ物

新たに必要になった物は

数日後の入学式に持って行く。

 

都会を出発して

1時間くらい走った頃

息子からLINEが来た。

 

初めての夕食は

とても美味しかったらしく

早速同級生の友達が出来たとの事。

 

明日一緒に買い物に行くらしく

相変わらずの

コミュ力MAX男子である。

 

今までは

1学年1クラスしか無く

クラス替えも必要無い環境から

一気に10倍以上の同級生と

70倍もの全校生徒数になる。

もはや近隣の村の人口よりも多く

地元の人口の半分近くになるのだ。

 

私や主人が子供の頃は

田舎の高校にも

そのくらいの人数が集まったが

現在は過疎化により

地元の町の高校は早くに廃校となった。

 

息子にとっては

全員幼馴染状態の小さな学校と

卒業までに

同級生全員の顔と名前を

覚えられるかどうかも不明な

巨大な学校と

両方通えるのは貴重な経験だ。

きっと

親友と呼べる子や

長い付き合いになる友達も

沢山出来るのだろう。

 

少なくとも

勉強する事が当たり前の進学校なので

それを否定したり茶化したり

ましてや

全力で努力しても結果が出ずに

悩んだりしている友達を

馬鹿にしたり笑ったりする子は

1人も居ないだろう。

 

皆その気持ちが理解出来るから。

 

寮に到着すると

ロビーや食堂で

猛烈に勉強している先輩が

何人もいた。

 

新入生の入居者が数人到着して

明らかにざわつくロビーで

ヘッドフォンをして

猛スピードで一心不乱に問題を解く。

その集中力に目を奪われる。

 

「あの先輩、かっこよ!」

 

そのカッコ良さは

イケメンだのスタイルが良いだの

女子ウケするだけの

薄っぺらい見た目のビジュアルでは無く

自分を貫くスタイルの『カッコ良さ』だ。

 

皆同じレベルの努力をして

出願基準の内申やランクや

相応の合格基準を全てクリアして

この学校に集結しているのだと

改めて感じた。

 

ようやく息子にとって

良い刺激になる環境が揃った。

ここから先はもう

自分の領域。

 

楽しみながら

やるべき事はきっちりやって

また

さらなる進化を遂げて行こう♪

 

(LINEより)

『机の上に置く時計と腕時計忘れたー!

入学式の日に持って来て下さい!!』

 

まったくもう…

…大丈夫かなぁ〜(笑)

 

 

 

 

 

 

3・無知

私の住む町はとても田舎で

自分の子供を

綺麗な空気と身近な自然の中で

のびのび育てるには

最高の環境だ。

 

しかし

「中学受験って何?ドラマのやつ?」

「模試ってどこで受けるの?」

「高校ってみんな受かるんじゃないの?」

等と

都会の教育熱心な皆様が聞いたら

「は?」

返されてしまいそうな程の

教育過疎地でもある。

 

“子供が中学受験に挑戦した“

“高校は公立と私立の進学校を受験した“

 

都会では

いたって『普通』な状況だが

田舎では『とんでもなく教育熱心な家』

になってしまう。

 

しかし

私達夫婦は息子に

『勉強しなさい』とは

言った事も無く

強制してやらせて来た訳では無い。

 

習い事も

物心付いてから

本人が熱心に『楽しい』『やりたい』と言い

どれだけやりたいか楽しいか

親を説得するレベルの物だけに厳選した。

 

小学校1年〜4年時に習字

小学校6年間はサッカー

小学校中学年〜中2まで冬季のみスキー

その程度である。

 

持病があり

運動神経は人並みで体力も無いが

楽しみながら頑張って来た。

 

この地域は昔から

公立高校>私立高校の志向が強く

最近では通信制高校もあり

自分に合ったスタイルで学ぶ事が可能だが

とりわけ私立高校は

公立高校の滑り止めの認識が根強い。

 

学力が心配な子や

諸事情により内申点が取れない子などが

万が一の時の為に受験するイメージだ。

 

従って

公立高校に落ちて

私立高校に進学すると言う息子は

上記の志向に当てはめて見られると

 

『公立高校に落ちて

滑り止めの私立高校に拾われた

学力の低い残念な子』

 

となる。

確かに間違いでは無い。

 

今でもその様な目で

息子を憐れんで見ている人も

沢山居るだろう。

 

更には

『親に無理矢理、実力よりレベルの高い

進学校受けさせられて可哀想だよね。』

『お金あるなら良いんじゃない?』

『私立?はぁ〜金持ってるんだね。』

などと揶揄されたりもする。

 

しかし

高校から上の学校が無い町に住む以上

息子が幼い頃から覚悟して準備して来た。

 

自宅を出て寮に入り

都会の高校に進学するかも知れない等

様々な可能性を視野に入れ

1番費用の嵩むパターンを想定し

コツコツ準備して来たから

何とか行かせられるだけで

我が家はいたって『普通』である。

 

等級や種類は様々でも

田舎では圧倒的勝者と言われる様な

全権力を持つ国家公務員では無く

この過疎地の上位所得者が名を連ねる様な

親子代々続く自営業や

1次産業の名家でも無い。

 

主人は民間企業

私は半日のパート主婦で

どこにでも居る

『ちょっと下の平民』程度である。

 

ただ

息子が

『行きたい』と言った大学や

『なりたい』と言った将来の夢が

ここに居ては

全て叶わなくなる可能性が高く

少しでも『手が届く環境』を考慮し

幼い頃から

息子としっかり話し合い

田舎の限界に抗いながら

ここで出来る事と

出来ない事を見極め

可能な範囲でサポートして来た。

 

それが

周りの目には

教育虐待まで疑う様な

とんでもない教育ママに見えていたのだろう。

 

当の息子本人は

自分の夢を叶える為だと納得しており

学校生活は勿論の事

勉強すら全て楽しんでやっている。

 

しかし結果的には

地域のトップ校と言われる

公立高校には届かなかった。

 

その学校の中でも学区外枠は

受験者が皆内申点最高ランクで

しかもほぼオール5と言われる激戦区。

当日もかなり頑張ったが

学区外の少人数定員枠に入れなかった。

 

まあ

同じランク内での勝負だとしたら

息子の内申点数は

そのグループ内では底辺となり

オール5は1度も取れなかったので

内申点:当日点でも

かなり不利だったのだろう。

 

模試の推移を見ても

12〜1月頃に失速し

2月になって巻き返してからは

一気に調子を上げて挑んだが

公立トップ校の牙城に阻まれた。

 

そして

運命に導かれるままに

先に合格していた

私立高校2校のうちの1校に

進学する事になった。

 

 

親までもが

「偏差値って何なの?」

と聞いて来る様な

果てしない大空と大地の田舎では

息子はただの

 

『残念で可哀想な子』

『公立に落ちて私立に行く子』

 

しかも

『中学受験にも落ちてる子』

なのである。

 

どうしたって

地理的に塾に行けない環境なので

当然の結果と言われれば

そうなのだろう。

通信講座やオンラインでは

限界があると言われれば

そうなのだろう。

 

ただ

そんな中でも

息子は出来る事は全てやって

全力で挑んだ結果なので

全て受け入れて前に進む。

 

周りが何をどれだけ言おうが

『可哀想に』と同情されようが構わない。

 

『また落ちたんだって?ヤバ。』

『私立って入試も簡単で

名前書けばみんな受かるって聞いた。』

『お金出せば誰でも行けるんでしょ?』

『私立は勉強しなくても皆受かるから。』

『出来るって言っても所詮田舎レベル。』

『結局頭悪かったんだ。』

 

まあ

何とでも言えば良い。

 

入学準備に忙しく

こちらは

外野に構っている暇は無いのだ。

 

とりあえず

週末の買い物で

大型ショッピングモールのある街に走り

ある程度の物は揃った。

道路の雪も解けたし

天気にも恵まれ快適に走れた。

峠では動物も沢山見かけた。

 

 

何も知らない人達に

何を言われようが構わない。

都会に出るまであと数日なので

別に気にしない。

息子を激励してくれる人の方が

圧倒的に多く

当の本人は

来たる高校生活に向けて

やる気満々なのである。

 

 

 

ちなみに

息子の受験した学校は

3校全て下の表👇️の中にある。

ネットからお借りした表の為

学校名は伏せたが

同じ地域の方が見れば

直ぐにわかるだろう。

 

 

入試が簡単だと

名前を書くだけでみんな受かると

笑っている人や

そのお子さんにも

是非

受験して確かめて頂きたい。

果たしてそうだろうか。

 

そして感じて貰いたい。

 

無知とは恐ろしいものだと。