塾なし大学受験に挑戦!〜うちの田舎メソッド〜後伝・高校生編

塾も高校も無い町で、失敗だらけの『うちの田舎メソッド』を駆使して叩き上げた学力。高校から田舎を出て、偏差値70の都会の進学校に入学した息子(旧通称・ポン助)。大都会で寮生活をしながら、大学受験に向けて頑張る日々。見守り、サポート中心となった田舎の母の、子育て後半記録。

27・今までの学習スタイルやノートなど

小学校時代の後半

町に高校が無いので

中学受験もしくは高校受験後

都会の進学校で学ぶ事を決意した息子。

当時の将来やりたい職業や

そのために行きたい大学など

全てを網羅するにはやはり

都会に出て学ばなければならず

それなら少しでも早い方が良いと

親子でしっかり話し合って決めた。

 

その後息子は

都会の学校を目指し

そして進学後には

ハイスピード&ハイレベルな授業にも

スムーズについて行ける様に

果てしない田舎の山奥の自宅で

1人楽しく

本格的な学習を開始していた。

 

学習ノートについては

各学校指定の物はあったが

マス目や行間隔などの規定を満たせば

ある程度自由だったので

好きな物を使用して来た。

 

小学生の頃に

自宅学習で使用して来たのは

大型のA4判方眼ノートで

息子のお気に入りを

科目別に色分けして使用していた。

最初は

問題集のコピープリントを

大量にやっていたが

学校では自主学習ノートを

毎日提出しなければならず

そのプリントをノートに貼って提出。

 

小学校中学年になると何故か

ノートにプリントを貼るのが禁止され

文章題などの問題文まで

直接ノートに書かねばならず

非効率的な学習スタイルを強要された。

 

以降息子の家庭学習は

とりあえず学校に提出するために

自主学習ノートに日替わりで

漢字1ページ計算1ページに固定して

毎日の学習のウォーミングアップとして

帰宅後直ぐに終わらせていた。

 

『家庭学習量の割に優秀ですね。』

 

そう言っていた当時の担任の先生には

息子が中学受験に挑戦すると決めた事は

直ぐには言わなかった。

 

どう考えても

親が無理矢理やらせていると思われ

理解して貰えないと感じていたからだ。

 

中学受験勉強は

特殊な学習内容だったので

全国展開している進学塾の

オンライン生に合格し

土台となる基礎的な内容を学んだ。

基礎と言っても

普通の中学校で学ぶ内容まで網羅し

超先取り学習のスタイルだった。

そして

小学校の先生の中には

先取り学習や中学受験勉強をやらせて

子供に負荷をかける親を

良く思わない方も確実に存在する。

 

毎日の学習も

提出しているノートのページ数より

プリントや別のテキストで

軽くその10倍はやっている事を

暫く学校には言わなかった。

 

中学受験に挑戦すると

担任に言った後は

案の定

教育虐待疑惑をかけられ

息子は学校で1人先生に呼び出され

 

『勉強が辛いなら、先生や校長先生が

お母さんやお父さんに言ってあげるからね。』

 

親には内密で

言われたらしい。

 

当の息子は

 

『僕が勉強したいからやっています。

無理矢理やらされたりはしていません。』

 

はっきり言ったとの事。

まあ

親にそう言いなさいと言われていると

思われていたのだろうが

それ以降の干渉は特に無かった。

 

やはり田舎だけに

中学受験の勉強量は

先生にまでも

常軌を逸していると思われていたが

息子本人は

毎日楽しく一生懸命取り組んでいた。

 

幸い

高学年の先生は都会育ちで

中学受験やその勉強法にも理解があり

とても応援して下さった。

6年生の時には

中学生に向けて

学校で家庭学習定着のための

自主学習練習時間があり

好きな問題集を持参して

各自自習するといった時間が設けられた。

 

この時息子は

大喜びで

中学受験の計算テキストと

愛用の学習タイマーを持参し

猛烈にやっていたらしく

担任の先生はじめ

視察にやって来た校長先生も教頭先生も

テキストの難易度に驚愕していたらしい。

 

そして

残念な結果に終わった時には

長年仲良くしながらも

息子を疎ましく思っていた特定の子に

執拗にいじられ笑われ

馬鹿にされたりもしたが

多くの仲間達が息子を守り寄り添い

先生や息子に関わる指導者達も皆

挑戦を全力で称えて励まして下さった。

 

周りの温かい支えもあり

腐らずに勉強を継続した息子。

中学からは叶わなかったが

高校から都会の進学校に行くと決め

毎日朝日と共に机に向かっていた。

 

そんな息子の

物言わずとも強力な相棒

中学生時代のノートは

学校指定の行数等は多少あったが

ほぼ自由となり

市販の好きな物を使用していた。

自主学習ノートの提出は無くなったが

代わりにワークやレポートの提出があり

頑張って仕上げていた。

 

学校ワークは

直接書き込んだり

定期的に先生に提出するため

新年度の授業が始まる前に

全てコピーして

原本プリントを作成しておき

それをコピーして周回していた。

最低でも3周以上して

出題パターンを暗記するくらいやり込み

学校の定期テストでは9割を超えていた。

 

自宅学習では中学1年から

都会の進学校に多くの合格者を輩出する

有名進学塾のオンライン生となり

月1の担当講師とのZoom面談など

手厚いサポートを受けながら

再び1人で頑張っていた。

中学受験勉強とは別の進学塾だったが

オンライン生は同じく

基礎的なコースやテストしか受講出来ず

確認テストも毎回満点だったので

担当講師が上に掛け合い

息子は難関コースのテストも

受けられるようにして下さった。

 

高校受験勉強が本格的になると

学校ワークだけでは

受験レベルの学力テストや

外部模試には太刀打ち出来なくなったので

中学内容全範囲を網羅する

大量演習型の問題集や塾用テキスト

過去問集を使用していた。

この辺りから

息子の自宅学習用のノートは

分厚い100枚ノートに変わった。

持ち歩くには重いが自宅用なのでOK

過去の学習を振り返る時に

何冊も遡って探さずに済むので

今でも好んで使用している。

 

そして

都会の進学校で学ぶ夢が叶い

高校からはルーズリーフも併用。

模試の過去問や解き直しなど

テスト形式の演習時に

解答用紙代わりに使用しているとの事。

 

『模試終わったよ〜♪友達とご飯食べて

買い物してから寮に帰ります。』

『お疲れ様。気を付けてね〜』

 

寮の自分の部屋や

友達の部屋や食堂の他に

始発の電車で行く早朝の教室

学校の図書館や校内のスペース

大学の図書館やカフェ

商業ビルのフリースペース等

無料で自由に使用出来る場所で

勉強する事もあるらしい。

 

そんな生活は多分

近所にヒグマが出没する田舎に居ては

叶わなかっただろう。

幼い頃に自分で決めて

それを実現すべく

諦めずに努力を継続して来た結果

自ら手に入れたものだ。

これからさらに

大きな夢を手にするため

今まで築いた土台の上に

沢山の知識を積み上げて行く。

競い合うライバルは

地元の校内から地区別になり

都道府県別になり

今は全国の同世代との勝負となり

全国模試は年上の浪人生なども居るだろう。

大学受験は厳しい戦いになるのは

最初から覚悟している

そのために都会に出て来た。

親の年収も生活水準も全て桁違いな

挫折とは無縁の秀才達の世界に

田舎者全開で飛び込んで行った息子。

萎縮するどころかその違いを面白がり

たくさんの友達と共に

毎日全力で楽しんでいる。

 

『大丈夫。俺、戦えてるよ♪』

 

息子の力強い言葉を思い出しながら

寮に送る荷物の封をした。

 

『頑張れ。』

 

そう言いながら

荷物の入った段ボールを持ち

ふと顔を上げると

いつか

息子にもらったメッセージが目に映り

少し

口元が緩んだ。

 

 

 

 

 

 

26・淡々と

『休みっていいね。いっぱい勉強出来る♪』

 

息子の幼い頃からの口癖

そしてそれを嬉々と実行する。

相変わらずGW帰省後も

用事があり市街地区に出かけたり

私の実家に呼ばれて

皆で夕食を楽しんだりもしたが

それ以外はずっと机に向かっている。

 

どうしたら自ら机に向かう様になるのか

身内や沢山の人に聞かれるが

私はいつも

 

「何でだろうね。私も勉強嫌いだったし

よくわかんない。」

 

と言って一切何も答えない。

 

何か言ったところで

中学受験も高校受験も

第一志望には届いていないので

我が家の場合

人様にアドバイス出来る様な

素晴らしい実績や結果など無く

子供に失敗させたくない方々には

何の参考にもならないからだ。

 

中には

純粋に聞いて来る人ばかりでは無く

言葉の端々から少しでも

『粗』を探してやろうと

近付いて来る人もいるので

余計な事は言わないと決めている。

 

もう

地元の学校関係の繋がりは無く

息子の進路や成績について

根掘り葉掘り聞かれる事も無くなり

正直ホッとして穏やかに過ごしている。

 

何か言えば直ぐに

 

『落ちたくせに』

『公立落ちて私立に行ったんでしょ?』

『何か惨めだよね』

 

がついて回るので

私立高校の偏差値70の特進クラスで

理系コースに在籍し

高評定を維持しながら

高校生活を謳歌し

大学受験に向けて猛勉強している

息子の現在の学校生活については

本当に信頼している人にしか話さない。

 

息子本人も

本当に繋がっていたい子には

自分から帰省のLINEなどをしているが

もうそれぞれに

新しい生活や付き合いがあるので

誰かと無理矢理予定を合わせて

出掛けたりはしない。

そもそも地元には

若者が遊びに出掛ける様な場所は無い。

 

 

息子の勉強方法を聞かれても

子供の性格や能力は千差万別で

我が家のやり方が必ずしも

他の子に合うとは限らないため

私は闇雲にあれこれと勧めたりはしない。

 

ただの備忘録として

息子の日常や勉強関連の記録として

やって来た事や使った物なども含め

頑張って来た足跡を残すべく

淡々とここに綴る事にしている。

 

地元で我が家は

物凄く厳しい家だと言われて来たが

そう言われる度に

息子本人は

 

『うち、結構自由だよ〜。』

 

と言っていたらしい。

 

周りがどう思おうが

何を言われようが

息子が窮屈な思いをしていなければ

我が家はそれで良かった。

 

流行りのゲーム機も持っていたし

曜日や時間を決めてやっていた。

友達とオンラインで対戦もしたり

楽しく遊んでいた。

通信講座ではタブレットコースだったので

小学生の頃からiPadを使いこなし

Youtubeなども普通に視聴していた。

小学校高学年からスマホも持っていた。

でも

上手く付き合いながらやっていたし

受験学年の1年間ゲーム機は

息子自ら箱にしまって封印していたので

それらが不合格の原因だとは

思っていない。

 

息子にとっての勉強は

それらの娯楽と同じ位置付けで

自ら楽しんでやるものとなっていた。

 

 

『やった〜!ありがとう!!』

『子供の日のプレゼントでいいよ♪

もう8年も使ってたんだね〜』

 

息子からリクエストされていた

iPadのカバーと

対応するタッチペン

古いタッチペンの交換用先端部が到着。

最近ねだられるのは

専ら勉強関連の物ばかりだが

勉強用のiPadは

9歳から現在まで

壊れずに使用している。

その中には

息子の学習記録の全てが詰まっており

自宅で撮影した写真や動画の数々が

たくさん保存されている。

 

小学校時代に

大興奮で撮影した

カブト虫の羽化の様子や

自宅周りによく出没するが

図鑑に載っている様な昆虫や鳥や動物

天体大好きな息子が

中学時代に撮影した

季節や時間毎の月の位置の写真など

楽しみながら学んで来た記録が

大量に保存されている。

 

月の写真は

プリントして学校に持って行き

参考資料にして下さいと

理科の先生にプレゼントして

授業で使用していた。

 

中学生の姪によると

同じ理科の先生で

今でも息子の資料は理科室に掲示され

授業で使用して下さっているとの事。

 

月の動きも星の動きも全て

幼い頃から

何も遮る物の無い

自宅上空の満天の星空を見上げて

自分で学んで来た。

晴れた日は

1円の入館料もかからない

天然の特大プラネタリウムが見放題。

天体望遠鏡を手に入れてからは

木星や土星など

さらに遠くの星もたくさん見て来た。

皆既月食などの天体ショーも

空の雲の動きや種類も全て

肉眼でずっと見ていた。

幼い頃から

急な雨の後などにはいつも

虹の出る方角を予測して

巨大な虹を喜んで撮影していた。

教科書で学ぶよりも早くに

本物を見て覚えた天体分野は無敵だ。

 

『そろそろ虹が出るよ。ほら出た!!』

『答えは全部空に書いてあるよ。』

 

高校でも地学を選択しているらしく

もはや受験科目を完全無視した

趣味の領域の様な科目だが

より知識を掘り下げて

楽しく学んで貰いたい。

 

小中高とさらに積み上げ

知識を深く掘り下げて

当たり前の様に淡々と学ぶ。

 

勉強する事が特別ではなく

ヤル気を出してやるのでは無く

そうするのが偉いのでは無く

息子にとっての勉強は

自分の1日の生活の中に普通に存在し

逆に無いと気持ちが悪くなる程に

無くてはならないものとなっている。

 

小学校の修学旅行にも

中学校の修学旅行にも

カバンにこっそり

百マス計算ドリルを入れようとして

私に見つかり止められていた。

 

『修学旅行は楽しかったけど

勉強しない夜は気持ち悪かった。

寝る前に猛烈に計算したくなった。』

 

高校は寮から自分で準備して

各研修旅行に出発なので

もう私の目は届かない。

 

トランクの中に勉強道具を詰めて

肝心な着替えが足りないなんて

いつもの帰省時だけにして欲しいものだが

心配でならない。

 

頼むぜ息子よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

25・GWにやっていた事

『おはよ〜。いつ帰省する?』

『おはよ〜!◯日から◯日まで。連絡

お願いしま〜す♪』

『了解だよ。今日の予定は?』

『今2時間半やったから、あと7時間半

やって夜はのんびりするよ。』

『頑張って〜』

 

息子との朝のLINEで

GWの帰省日の確認などをしていた。

2時間半や7時間半と言うのは

勉強時間の話である。

 

いつもこんな感じで

早朝から机に向かっている。

自宅に居る時も

朝日と共に目覚めては

即机に向かって勉強していた。

 

その生活を

都会に出た現在も継続しており

朝は相変わらず早く目覚めて机に向かい

学校にもかなり早くに登校している。

そして教室では

読書をしたり勉強したりと

自由に朝活を満喫しているらしい。

 

休日の勉強は

午前中に集中してやってしまえば

午後からの勉強時間は少なくなり

自由時間も確保出来るし

夜もゆっくり過ごして早く就寝出来る。

そしてまた朝は早くに目覚めて

即机に向かう。

予定が何も無い休日は

このルーティンが体に刻み込まれている。

 

中学時代のGWには

学校からも多めに宿題が出たりしたが

息子はいつも

宿題はその日に全て終わらせて

その後で自分の勉強を開始。

 

科目は第1回の英検に照準を絞り

英語の勉強を中心に行っていた。

以前の記事で掲載した

自作の英単語プリントを毎日行い

長文は音読やシャドーイング

英検用の問題集を数冊周回し

英作文は休み明けに学校に持参し

英語の先生やALTの先生に添削して頂いた。

 

勿論他の科目の勉強もやっていたが

主な内容は4月に学習した範囲の

総復習だった。

 

息子の通っていた中学校は

入学した時点ですでに

中間テストが廃止されており

学期末テスト1回のみの評定だったので

絶対に失敗はしたくなかった。

 

3学期制だったので

夏休み前の期末テスト範囲は

4月からの膨大な量となる。

ここでGW前までの学習内容を

完璧にしておけば後が楽になるので

それを意識しながらやって来た。

この時使用していたのは

学校ワーク。

 

授業で習った事が

どの様な形で問題となり

テストに出題されるのか

その確認をしっかり行った。

周回しているうちに

暗記してしまうので

そのタイミングで

市販の教科書ワークと

ぴったりテストに切り替える。

塾用教材のiワークなども入手して

使用していたが

市販されていなかったので

圧倒的に入手しやすい

教科書ワークとぴったりテストを

毎年全科目揃えて使用していた。

 

定期テスト予想問題などはあったが

直ぐに終えてしまい

もっと大量演習したいと言い

購入していたのは標準問題集。

学校の定期テストなら

問題を暗記するくらい

最低でも3回以上周回して

しっかりやり込めば9割を軽く超える。

数学好きの息子はさらに

ハイクラス問題集と

最高水準問題集と特進までやっていた。

 

子供はどうしても

得意科目ばかり勉強したがるので

科目の偏りをなくす様に

親がチェックしてみると良いだろう。

その上で

30分〜1時間毎に休憩を挟み

勉強する科目を変えてみると

上手く切り替えながら長く勉強出来る。

息子も最初は短い時間から

少しずつ増やして行った。

 

塾に通う子ならば

拘束時間が決まっており

そこでしっかりやっているので

自宅でそこまでやらずとも良いだろう。

我が家の場合は

家でやるしか無かったので

自宅で塾生と同じだけ

もしくはそれ以上やらなければ

模試では戦えないと思い

日常の勉強から

やれる事は全てやっていた。

 

その模試の勉強に関しては

そのうちまたゆっくり

振り返ってみようと思う。

 

ちなみに本好きな息子はいつも

長期休みの前になると

学校の図書室から

数冊の本を借りて来ては

楽しそうに読んでいる。

 

高校生になった今でも

それは継続しており

幼い頃からずっと

得意な算数や数学よりも

何故か国語の偏差値が高かったのは

まさに『好き』の継続の賜物だと

今になって改めて思う。

 

『好きこそものの上手なれ』

 

勉強でもスポーツでも

『好き』を極めて行けば

凡人でも結構凄い所まで行けるのかもと

最近は特に思う。

 

「ただいま〜」

「おかえり。今年はのんびりGWだね。」

「毎日10時間勉強するんでヨロシク♪」

「あはは。頑張れ!」

 

遅くに帰省した息子のトランクに

ぎっしり詰まった勉強道具に紛れて

学校から借りて来た本が数冊あった。

どんな思いでこれを読むのか

息子の人生に

どんな影響を与えるのかは

神のみぞ知る…

 

 

 

 

 

 

 

24・うちの問題集の使い方〜回想録

毎年春になると

息子から

学校指定の教科書や副教材の他に

市販の参考書や問題集を頼まれる。

昨年の高校入学後も

今年も色々とリクエストが来て

親が街に出る時に購入して送ったり

ネット購入して直接寮に送ったりした。

 

振り返ってみると

小学校入学後

「もっとたくさんの問題がやりたい」

と言い出し

とても勉強が出来るお友達と一緒に

隣町のくもんに通いたいと言い出した。

どうやら学校で誘われたらしい。

 

お友達は市街地区から国道経由で

すんなり隣町まで通えるが

我が家は僻地で

夏でも普通に車で30分以上かかり

冬は国道に出るまでの道が

大雪や吹雪の吹き溜まりで

走行不能になる日が多く

除雪も直ぐには入らない。

たとえ送って行けたとしても

ヒグマ出没の為の交通規制や

猛吹雪やホワイトアウトなど

イレギュラーな事態で帰りの時間に

迎えに行けない日が多くなる事が

最初から予想出来た。

 

塾に通う為に危険を冒し

命を懸ける必要は無い。

 

可哀想だったが

そんな抗えない事情を話して

息子には納得してもらい

憧れのくもんは諦めた。

そして自宅から10km離れた

地元の市街地区にも

息子が入れる塾は無かった。

 

「ドリルたくさん買って家でやろうよ。

お母さんが先生みたく丸付けするからさ♪」

「うん!それがいい!それやりたい!!」

 

以降毎年

教科書準拠の

教科書ワークやぴったりテストを購入。

今から約10年前の事なので

当時の我が家には

問題集をコピー出来るプリンターが無く

仕事帰りに

通り道のコンビニで

いつもコピーしていた。

 

学校のワークは

授業開始前に全てコピーしておき

それを原本にして周回可能状態にした。

学校ワークを最優先で仕上げて

教科書ワークや

ぴったりテストも

原本には直前書き込まず

コピーして周回した。

 

単元にもよるが

周回数は平均3回〜5回。

 

漢検 英検 数検

各種検定学習時には

さらに回数を増やして大量演習した。

 

親も教育に聡い人間では無く凡人

その息子も勿論凡人なので

間違いだらけで何度もやり直した。

悔しくて泣きながらやったりもしたが

出来た時には

大げさなくらい褒めちぎり

大きな花丸を書いたり

プリントに

カラフルなスタンプを押したりして

モチベーションを維持した。

 

当時の担任の先生のオススメで

百マス計算ドリルを購入すると

息子は見事にハマって行った。

これも大量にコピーして

タイマーを購入し

1日の勉強の締めに

私と息子は2人同じプリントを

毎日競争してやり続けた。

錆び付いても昔取った杵柄

珠算&暗算1級ホルダーの私に

息子は1度も勝てなかったが

小学校高学年くらいには

計算スピードが上がり

かなり追いついて来ていた様に思う。

 

中学からはもう

息子は1人でやっていたが

これが今でも続く

1日の勉強の締めの数学を

『デザート』と言う所以だろう。

 

学校ワークと市販の問題集のコピーは

小学校3年の時に

見開きA3までコピー可能な

家庭用大型プリンターを購入した。

エゾ鹿を交わしながら

市街地区のコンビニまで

車で往復20km走らずとも

自宅で全て完結出来る様になり

高校受験期まで大活躍してくれた。

大方の役目を終えた現在も

WiFi付き家庭用プリンター&FAXとして

壊れずに稼働している。

 

現在息子は寮生活なので

問題集丸ごとコピーは不可能となり

ルーズリーフを解答用紙に見立てて

大量演習しているとの事。

 

幼い頃から自宅で私と一緒に

色々な学習ツールを使用して

試行錯誤しながら取り組んで来たので

『工夫』の引き出しは沢山あるだろう。

完成されたノウハウではなく

失敗しながら手探りで積み上げて来た

自分が一番やりやすいやり方

覚えやすいやり方

結果が出るやり方

100点を取るやり方を

これからも吟味しながら

熟成させて行けば良い。

 

そして

最後の受験が終わったら

また

のんびり

振り返ってみようか。

 

 

 

今までの科目別の学習方法は

また別の機会に

回想がてら振り返って行こう♪

 

 

 

 

23・一軍文房具

『これから暫く勉強時間に入りま〜す』

『了解だよ。頑張って〜』

 

休日の朝は

学校関連の連絡や確認などで

都会の寮で生活する息子と

LINEのやり取りが増える。

そしてそれが一段落すると

勉強スイッチがオンになる。

 

何も予定の無い休日は

小学校高学年の頃から

朝から晩まで机に向かって来た。

気が付けば10時間を超える日も多く

自宅で1人

やりたい勉強を

好きなだけやっていた。

勿論

睡眠や休憩や食事など

通常の生活時間は

声掛けをしたり

タイマーを使用したりしながら

しっかりと確保して来た。

 

10時間超の勉強時間を共に過ごす

息子のお気に入り文房具は

様々な種類があるが

帰省時の勉強時に見る限り

常に使用している一軍の物は

幼い頃からあまり変わっていない。

 

授業で一番使うのはこちら↓

お気に入り過ぎて

旅行に行った観光地にて

お小遣いでこちらのタイプも購入していた↓

4色の油性ボールペン+シャープペンシルは

やはり使い勝手が良く

私も主人も仕事で使っている。

グリップの部分は

古くなると加水分解で劣化して

伸びたりベタついたりするので

組先軸のみ

新しい物に交換したりして

長く愛用している。

 

シャープペンシルは

上記のボールペンにも付属しているが

やはり自分が一番書きやすい物を

単独で使用している。

昔から使用して来たのは

手の大きな息子が使いやすいこちら↓

 

何本も持っているのはこのシリーズで

科目別に色分けしたりしている↓

消しゴムは小学校の頃から変わらず↓

マーカーは目にやさしいこちら↓

赤下敷きで消える暗記用には

ずっとこちらを使用↓

 

後は誕生日プレゼントや

模試で上位になった時などに

約束していてプレゼントした物

身内からの合格祝いなどで頂いた

人気商品などを

大切に使用している。

 

1年に1本ずつ

自分の頑張りを形にして

集めて来たお気に入り達。

 

高価な物は

学校には持たせなかったが

中学時代に1度

英語のテストの前日に

ペンケースを隠されて

私も学校に行き

担任の先生と息子と一緒に

3人で日が暮れるまで校内を探し回り

普段使用していない教室で

やっと見つけた事がある。

 

『俺に満点取らせたくない奴の仕業だろ。

でも普通に満点取るから。』

 

そう言ってちゃんと有言実行した。

テスト返却時に

先生に褒められる息子を

一番悔しそうな顔で見ていた奴が

犯人だと気が付いたらしいが

ペンケースが見つかった時に

犯人捜しはしなくていいですと

息子は先生に言った。

 

『いつ犯人捜しされるだろうって

バレたらどうしようとか内申に響くとか

勉強が手に付かない位にずっと怯えて

ビビっていればいい。あえて公にしないのが

俺の仕返しだよ~ん♪』

 

鋼のメンタルで

時々水面下で行われる

アンチからの陰険な嫌がらせを

笑い飛ばして来た。

 

警戒してそれ以降も

お気に入りは持ち歩かずに

自分の部屋のみで使用して来た。

それでも

自分のお気に入りを使用して勉強するのは

モチベーションが爆上がりするらしい。

今はもう

そんな嫌がらせも無く

毎日楽しく過ごし

夢に向かって進んでいる。

 

今年の誕生日にはまた

新たな一軍文房具が増えるのだろう。

身近になった大型書店の文房具コーナーで

あれこれと試し書きしながら

吟味する息子の姿が目に浮かぶ。

 

そういえば

春休みに実家に忘れて行った

シャープペンシルの替芯ケース

何も言って来ないが

大丈夫なんだろうか…?

 

まあ

都会なので

近所のコンビニで

間に合わせたかな?

 

写真付きでLINEに送っておこう♪

 

 
 
 
 
 

22・高2始動

『今日は友達とラーメン食べに街まで

行って来ま〜す♪』

『はいよ~。気を付けてね〜。』

 

春休み中には

新学年準備のために

早々に都会に戻った息子から

たまにLINEが来ていた。

 

まあ

ずっと監視している訳では無いが

一応私のスマホから

息子の位置情報が見られるので

友達と出掛ける時など

普段の行動範囲から外れる時には

普通に自己申告して来る。

 

怪しい行動は何も無いし

特に嫌がっている様子も無い。

勿論息子のスマホからも

私の位置情報が見られる。

とりあえず高校生のうちは

登録しておくが

高校卒業後は解除予定だ。

逆に主人のスマホは

老後の徘徊時の為に

そのうちお互い追加しておこう。

 

何はともあれ

息子は無事に

高校2年生へと進級した。

教室で撮った写真を見ると

みんな笑顔で良い雰囲気だった。

お馴染みのメンバーも居るし

新しい仲間達も居る。

 

学校は2年も引き続き

私立高校の特進クラスだが

スマホの持参は自由で

貴重品管理は

1人ずつロッカーが割り当てられ

鍵付きで各自使用している。

学校では全員自分のPCを使用するので

授業中にスマホを使用したり

ゲームをする様な輩はいないらしい。

 

寮では

新入生のお手伝い等

自分が先輩にしてもらった事を

今度は先輩として

やっているとの事。

そうやって

人と人との縁が繋がり

輪が大きくなって行く。

 

帰省時に自宅に忘れて帰った

バスタオルとパーカーが

無事に寮に届いたとLINEが来た。

 

リクエストされていた

息子のお気に入りのルーズリーフや

ご指名参考書&問題集

後はダンボールの隙間に

エナジードリンクや飲むゼリーなど

たくさん詰め込んで送った。

 

息子の学校指定の学習ツールは

基本的に全て学校にお任せで

親は指示された教科書代金を支払い

息子はそれを全て学校で受け取る。

副教材など物によっては

期日指定で学校で販売されるので

その時に購入する。

 

巷に多い

『◯日に〇〇書店で各自教科書購入』

の指示が来て

親が休みを取り車を出したり

書店にスーツケース持参で

教科書を購入などの手間が一切無いので

とても楽である。

 

息子のご指名参考書&問題集は

学校や先輩などからのオススメを

無理の無い範囲で

個人的に購入して使用しており

現在はまだ高校内容の定着期間なので

背伸びして難しい物をやったり

赤本などに手を出したりはしていない。

 

これでもかと言う位に

がっちりと基礎を固めて

演習を重ねながらレベルアップする。

定期テストは推薦も視野に入れて

可能な限り取れるだけ取る。

今はまさにその時期だと息子は言っていた。

 

毎日の勉強も勿論だが

修学旅行や学校祭などの行事も

思い切り楽しんで欲しい。

 

息子は委員会にも参加したらしく

仕事も多くなるが

また

忙しくも充実した日々を

沢山の仲間達と過ごすのだろう。

 

文理選択は理系

志望学部もずっと前から決まっている。

あとは何処で学ぶか

何処の大学に手が届くか

それを確定する為に

今年も積極的に模試に挑戦しよう。

 

 

『荷物ありがとう♪感謝です。』

 

息子のメッセージに

少し笑みがこぼれる。

 

新学期早々

早速最初の模試があるらしい。

 

さあ

これからまた1年

全力で進化して行こう。

 

Fight!

 

 

 

 

 

21・春休み&都会に出るまでにやって来た事

息子の帰省中は

実家でのんびり寛ぎながら

ラフな部屋着で自由に過ごす毎日。

 

近所の祖母宅に1度顔を出し

従姉妹達と一緒に夕食をご馳走になり

従弟と猛烈にゲームを満喫。

 

何も予定が無い日は

自分の部屋の窓辺に

外に向かって置かれた勉強机に座り

朝日を浴びながら勉強開始。

 

『今から2時間通しで数学やるよ〜♪

夕食は18:30頃でお願いします。』

『了解。頑張って〜』

 

次の休憩までの

予定勉強時間の報告や

希望の食事時間の提示は

昔から我が家の暗黙のルール。

 

余計な事で揉めたくは無いので

勉強中に話し掛けられたくない時は

始める前に言っておいてねと

幼い頃から実践して来た。

 

中学生くらいから

全集中モードに入る時には

耳栓をしているので

急用以外話し掛けたりはしない。

 

食事や休憩を挟みながら

普通に10時間を超える。

 

この時

息子のスマホは

いつもリビングに放置。

 

別に受験生だからとか

テスト前だからとか

模試の前だからとか

特別な理由がある訳では無い。

常に一定のサイクルが

体に刻み込まれている。

勿論

予定がある時には

柔軟に変更して

帳尻を合わせたりもする。

 

これを小学校高学年から

ずっと継続して来たので

これが息子の日常で

何もない休日は

寮でも同じ様にやっているらしい。

 

しかも

学校PCに登録している勉強アプリで

勉強時間はデータ管理されており

先生達は全て把握している。

同級生の勉強時間も開示されているので

絶対に手を抜けないし

嘘の勉強時間を入力したところて

結果が伴わなければ直ぐにバレる。

 

成績上位のメンバーは

やはり勉強時間も膨大との事。

 

周りの友達も皆

同じ様にやっているので

『やるのが当たり前』

という環境らしい。

誰がどれたけやっているのか把握出来るし

自分の勉強時間も見られている。

そんな毎日なので

かなり刺激があって楽しいらしい。

 

帰省中

少し大きな街に出掛けて

定期薬を貰う為に受診した帰り

書店に立ち寄り買い物を楽しんだが

息子にねだられたのは

新年度から新しく習う範囲の

数学の分厚い参考書だった。

 

現在まで1度も通塾経験が無いまま

田舎を飛び出し

偏差値70の都会の進学校で

特進クラスに在籍している息子の

数学の勉強方法は

小学校(算数)から同じやり方だ。

 

前学年の学習が完璧に修了後

(↑前学年の抜けや漏れが無い状態

そうでなければ復習を優先する。

完璧の目安は算数全て◎や数学評定5)

新学年用の詳しい参考書と

薄くて簡単な問題集を使用して

次の学年の予習に入る。

難しかったりわからなければ

スタサプの授業動画を視聴して来た。

この時やるのは基礎問題のみ。

 

全単元ひと通り予習を済ませて

学校の授業が全て

『やった事がある』状態にし

復習になる様にして

知識の吸収を促し

教科書とワークの問題を全て網羅する。

 

そこからワークの周回や市販の問題集など

一気に演習量を増やして

基礎〜応用〜発展と

時間を計りスピードを意識しながら

レベルを上げていく。

 

目安として

正答率の高さは勿論

テスト1週間前にはもう

問題を見た瞬間から

手を止めずにすらすら解ける様になるまで

自力で仕上げ行く。

 

小中学生はなるべく親が丸付けをして

ミスの原因を究明するのが良いだろう。

高校生だって自宅生ならば

時短の為に親がやってもいい。

自分で丸付けをするのは

小さければ小さい程危険だ。

見落としたり自分に甘かったり

採点ミスや完答条件を誤ったりする。

 

そして一番怖いのは

間違えた問題をやり直さず

採点のみでわからないまま放置する事だ。

 

全ての問題を周回するのが理想だが

時間が無い場合は

悩んだが何とか正解した問題や

最低でも間違えた問題だけは

完璧に答えられる様に繰り返す。

 

そのやり方で

テスト前日には

わからない問題が無い状態にする。

 

そしてテスト当日には

制限時間の半分で全て解き終えて

余裕を持って見直しが出来る状態にする。

 

世の中圧倒的に

復習主義のスタイルが多いが

ゲームや競争好きな性格ならば

予習する事で覚醒する子も居る。

『みんなより早くに知っている』

『みんなより早くに攻略している』

この優越感が起爆剤となり

1度やっている分

初見の子達より理解が早いので

学校での発表回数が増え

高いモチベーションを維持し

100点を取り

親や先生に褒められたり

周りから羨望の眼差しで見られたり

尊敬されたりする様になると

『みんなよりもっと先に進みたい』

『みんなよりもっと出来る様になりたい』

そんな欲求を掻き立てられる様になる。

そしてそれを

ずっと維持したくなるので

自ら机に向かう様になって行く。

 

このやり方で

息子は算数や数学が得意になり

全てのテストにおいて

満点経験が一番多い科目となった。

高校数学でも満点が取れているので

高校範囲終了まで

やり方を変える予定は無いとの事。

 

日常学習の合間に

数検も受検して来たが

英検優先だったので現在準2級。

 

算数や数学に限らず

他の科目も同様にやって来た。

 

国語は

小1から漢検を継続し

中1で2級取得後は英検にシフト。

語彙力が強化されると

成績に直結した。

 

 

特に英語は2級取得後

準1級の学習を進めているが

本格的に開始したのは中学入学後からと

スタートが遅かったので

学校の勉強と英検の学習を並行した。

 

定番の

『出る順パス単』

各級毎に

(中1・5級〜中3・準2級取得まで)

A3用紙1枚約300単語入りの

私が自作したプリントを使用して

1週間を目安に毎日継続し

そのプリントが満点になったら

次のプリントに進めるというやり方を

ひたすら繰り返した。

学校や塾でよくやる

『英単語テスト』を

毎日家でやる感覚だろう。

その量は

遠方まで通塾していた友達が

目を見開く程だったらしいが

それを我が家の『普通』にした。

 

田舎で通塾生を凌駕し

模試で都会のレベルに肩を並べるには

周りの想像を絶する勉強量が必要だと感じ

家で膨大にやっていた。

 

それに慣れてしまえば

学校の英単語テストは

範囲も決まっていたし

数も少なく楽だったとの事。

(小プリントが学校の英単語テスト↓)

 

自宅用のプリントは

満点ならばゴールドのスタンプ

1問ミスはシルバーのスタンプ

それ以外はランダムのカラースタンプを

採点したプリントには

必ず押していた。

 

通塾生ならば

全て塾でやって貰える可能性大だが

我が家は主人も忙しく

手伝えるのは私しか居なかったので

勉強が苦行では無く

毎日の生活の中に当たり前に存在し

ゲームと同じ感覚で楽しくなる様に工夫し

モチベーション維持を優先して来た。

 

勿論

息子の知能は平凡で

Tシャツの胸のワンポイントが

よく背中にある様なタイプ。

服のサイズ表記のシールを付けたまま

学校に行き女子に指摘され

呆れながら剥がしてもらったり

パンツ裏返しはかなり高頻度。

カップ焼きそばのお湯を捨ててと頼むと

電気ケトルのお湯を捨てて

麺が伸び放題になっていたり

コロナ禍の時のZoom学習では

寝癖全開で画面に参加し

息子の顔がPCに出た瞬間に

大爆笑の音声を各家庭に提供。

(↑親は仕事に出ており後日知らされる)

 

そんな

『ちょっと残念』

な息子と

その親も凡人で

勉強法も素人で全て手探り。

大小様々な失敗なんて山ほど経験して

試行錯誤しながらやって来た。

 

巷に溢れるキラキラ素敵な

成功体験ばかりを綴るblogを

羨ましく眺めていた時期もあるが

真似をした所で

それが我が家の正解ではなく

息子に合ったやり方では無いと

早々に気付き

オリジナルにシフトして行った。

 

これはあくまで塾の無い田舎で

都会の進学校を目指してやって来た

独学の我が家の息子の場合である。

 

後はもう

全力で大学受験に向かうだけ。

勉強のサポートは

親から学校に変わったが

息子に合ったやり方を

沢山アドバイスして下さり

滑り込んだ特進でも

現在の成績は前回掲載した通り。

持病もあり

どうしても無理な科目はあるので

オール5は望まないし

完璧な人間を目指さなくてもいいが

出来る範囲でよくやっていると思う。

何より

田舎に居た時に比べても

まるで水を得た魚の如く

伸びやかにさらなる高みを目指している。

学校の進学実績は申し分無いので

頻回な個人面談などもあり

私立でとても手厚く

信頼して全てお任せしている。

 

 

『今日のデザートは数学だよ〜ん♪』

『はいはい(笑)』

 

中学生になった頃から言い出した

息子の意味不明な言動に

最初は戸惑ったがもう慣れた。

 

1日の勉強の締めに

大好きな数学の問題を一気に解いて

全問正解で終われたら

最高に気持ち良いらしい。

息子はそれを『デザート』と言う…

 

 

雪解けも進み

アスファルトが出て

走りやすくなった。

 

時間があればまだ

買い物や映画にでも行きたかったが

新年度が始まる前に

忙しい息子はまた

都会へと戻って行った。

 

春物の服

洗った上靴

新しい文房具

新しい参考書や問題集

パックご飯など保存の効く食材

シャンプーや洗剤類の詰め替えなど

沢山の荷物を車に積んで

主人と一緒に寮まで送った。

 

『また1年頑張ってね。』

『はい!帰り気を付けてね!ありがとう♪』

 

 

そして後日…

寮で使っているバスタオルや

新しく買ったパーカーを忘れて帰り

慌てたLINEが来ていた…

 

まあ

クリーニングから戻って来た制服を

危なく積み忘れる所だったので

それよりはマシか(笑)

 

息子よ

そのうち送るので

風呂上がりは暫く

フェイスタオルで全身を拭きまくって

頑張ってくれたまえ♪

 

 

 

 

20・高1修了

『◯日に修了式だからお昼で終わり。

その日のうちに帰省したいから

夕方にお迎えお願いします。』

『了解だよ。その日私は残業だから

そっちで仕事終わる予定のお父さんが

お迎えに行くからね~。』

『OK♪』

 

私立進学校の特進クラスに入学して

怒涛の1年が修了した息子。

 

巷では連日

合否や卒業を報告するSNSや

親子の写真で溢れている。

 

1年前の私も今頃

私立の入学手続きに追われ

制服合わせに都会まで走り

入寮準備の買い物などに奔走していた。

 

忙し過ぎてSNSどころでは無く

自分のLINEなどの

アイコンや背景の写真を

春バージョンに変えたくて

一度削除してから

決まらずに放置していたら

 

『息子が公立落ちて私立に行くから

親が闇堕ちしてる』

 

なんて噂が

田舎中広まっていて

心配した近い身内から

確認の連絡が来たりした(笑)

 

そう

これが田舎。

 

入学後も

忙しくて楽しくて

なかなか帰省出来ない(しない)息子を

 

『特進繰り上げ合格だから勉強大変で

ついて行けてないんじゃない?』

『休みの日も補習で帰省出来ないのかも』

『毒親から解放されて遊んでるみたい』

『前期の評定4.7とか嘘くさいよね。

親が勝手に盛って書いてるんでしょ?』

『特進はみんな頭良くて評定取れないから

大学受験は推薦使えないんじゃない?』

『親がギリギリしかお金入れてないから

寮のご飯しか食べてないらしいよ』

『お金無くて10kg以上激痩せしたって。

成長期なのに可哀想〜』

 

なんて憶測で

音も葉もない噂が

まことしやかに広まっていたが

人気漫画のセリフを借りれば

『ぶっちゃけ私はどうでもいい』

だった。

 

確かに勉強は大変だし

土曜も普通に学校があり

休日には毎月何かしらの模試や

検定が入って来て

気軽には帰省出来ない。

 

毒親かどうかは

息子がどう育っているか

近くで見ている人だけ

理解してくれたらそれでいい。

 

確かに特進クラスは

全員『勉強するためにここに来た』

メンバーばかりで

日常の中に当たり前に

数時間の勉強時間が存在し

休日ともなれば

10時間勉強は当たり前だ。

そしてそれを楽しくやっている。

 

遊びたい盛りに拷問じゃないかと

心配や同情をする人も居るが

もはやそれが『遊び』と同様の感覚で

息子は勿論

周りも皆普通にやっている。

 

10kg痩せたのは確かだ。

しかし

保育所〜中学校まではスクールバスで

自宅前乗降だったが

通学でかなり歩く様になったので

健康的に痩せている。

 

たくさん歩きながら

学校帰りに

乗り換え駅のショッピングモールで

時折仲の良い男女数人で

ハンバーガーを食べたり

ドーナツを食べたり

共学なので恋愛も日常にある。

たまには皆でご飯を食べに出掛けたり

買い物は勿論

映画やカラオケやボーリングに出掛けたり

都会で普通の高校生活を送っている。

 

そこに毎日の勉強や

毎月の模試やテスト

休日の膨大な勉強時間が存在するだけで

恋愛中の子もお互いの勉強時間には

一切干渉する様な事はせず

むしろ勉強時間を合わせて

終わってから少し話したり

メッセージのやり取りをしたり

休日は一緒に模試を受けた後

映画を見たりご飯を食べたりなど

それぞれの恋愛スタイルがある。

基本的に息子の友達の『彼女』達は

『勉強ばかりで構ってくれない』

なんて言う子は存在せず

むしろ相手が勉強するなら

自分も勉強するといった思考になる。

 

息子も含め周りの全員が

『私(俺)と勉強どっちが大事?』

なんて聞かれたら

『今は勉強』

と即答する様なメンバーなので

そんな質問をして自分の方が大事と

言って欲しい恋愛脳の子は

男女共に最初から論外らしい。

 

『今は恋愛より勉強最優先。今の恋愛対象は

絶対勉強の邪魔しない子。』

 

といつも言っている。

まあ

監視している訳では無いので

恋愛も人並みに経験しながら

息子が元気で楽しく

毎日を過ごしてくれていたら

それでいい。

 

勉強する事に嫌悪感が無く

同じ視点や同じレベルで対等に語り

マウントを取る奴なんて誰も居なくて

休日も一緒に勉強出来る

個性豊かな大勢の友達と

最高に楽しく過ごしている。

 

そんな世界で

部活も趣味を兼ねて楽しみながら

時折ご褒美を頂いたり

本業でも自分の夢に向かって

確実に進んでいる。

 

 

帰省日の夜には

息子本人が到着する前に

成績表が配信されて来た。

 

大学受験を見据えて

本人の意思や希望だったり

同じ定期テストでも

普通クラスより難易度が高く設定された

特進だけのテストでも高得点は必須。

偏差値70超の世界で尚且つ

高い評定維持は勿論

高校範囲を全て網羅する級の検定取得など

必修の基準成績を全て満たせず

特進を去る人も存在すると聞いた。

逆に

普通クラスから

特進に上がってくる人も。

その人数を聞いて驚いたが

まさに下剋上の世界。

入れ替わりの決戦が

毎年学年末に行われている。

 

もしかしたら息子も

そうだったのかも知れないし

来年はそうなるかも知れない。

明日は我が身なので

一切の油断や妥協は禁物だ。

 

常にクラスの上位1/3以内に居なければ

安心出来ないと言っていた意味がわかる。

 

心配性でいつも予定より早く行動したり

緻密な勉強計画を立てるが

基本的には前向きな陽キャ息子。

 

『ただいまー!』

『おかえり〜1年お疲れ様。通知表見たよ〜

頑張ったね!!』

『〇〇がオール5で、〇〇が4.9。

やっぱ皆すげーわ。尊敬しか無い。

俺ももっと頑張らなきゃ〜!』

『頑張れ頑張れ♪明日小学校の卒業式だよ。

〇〇君(従弟)も中学生か〜早いね〜』

『やべ。俺、小学校の校歌歌うわ!!』

『あはは。何でさ!』

 

帰省するなり

荷物を運びながら

全力で小学校の校歌を熱唱する息子。

 

『(超高音で)おにいさん、おねえさん、

ご卒業おめでとうございます!』

『在校生の呼びかけまでやるんかい(笑)』

『おめでとうございます!!』

『ギャハハハ』

 

玄関に一歩足を踏み入れた瞬間から

安定の息子ワールドが炸裂し

私も主人も爆笑していた。

 

地元からは1人しか居ない

都会の進学校で

数え切れない程の新しい仲間達と出会い

息子は伸び伸びと楽しく過ごしている。

 

もう地元の誰とも比較されず

誰にも妬まれたり嫌味を言われたり

人格否定レベルに批判されたり

馬鹿にされたり笑われたりしない。

 

世帯収入を把握している職業の人間達が

親の職業や家庭環境を見下したり

『あの程度の年収で私立は厳しいだろ』

なんて酒の席で笑いながら

蔑まれたりしている事は知っている。

我が子と自分の自尊心の為に

息子を排除しようとして

たくさん傷付けてきた大人達だ。

 

もう

そんな奴らと関わる事なんてない。

 

『ここに居たら

息子が潰されてしまう』

 

そんな危機感を覚えたのは小学校低学年。

親の直感は正しかった。

 

息子にとって田舎は

楽しいけど窮屈で

自分らしく伸び伸び出来なかった。

頑張って入賞したり

検定に合格したり

地元の新聞に掲載されたりすると

必ず自分の子や孫と比較して

妬みを言って来る人が居たり

しまいには

『同じ子ばかり目立ったり入賞するのは

平等じゃない。1回入賞した子は次の

受賞候補から排除しろ。』

『教室を辞めた子が何度も入賞したら

頑張って継続している子達のやる気が

下がるから出品させないで下さい。』

などとクレームを入れたり

信じられない事がまかり通る世界で

理不尽極まり無い事が

たくさんあった。

 

本当に

早く都会に出してあげたかった。

 

とても恵まれた環境の中で

息子は日々成長している。

夢に向かって

大人へと向かって。

明るく楽しく

自分を抑圧するものは

何一つ無い世界で。

無限の可能性を信じて

これからも突き進めばいい。

 

 

『俺の家だー!俺の部屋だー!』

『あはは。荷物全部運んだ?』

『OK〜』

『じゃ、ご飯にしよっか♪』

 

笑って元気に1年を終えられるだけで

私達家族は幸せだ。

 

進級おめでとう。

また1年

全力で走り切ろうか。

 

 

 

 

19・検定

息子の英語学習に関しては

特に力を入れておらず

学校の進度に合わせてやって来た。

 

漢検は小1の初受検から中1まで継続。

中学入学後は

学校で漢検も英検も2級まで受検出来

どちらも年1回

町が受検料を負担して下さるので

年に2回受検になっても

自己負担は1回分で済む為

積極的に挑戦して来た。

 

漢検は

小6までに3級

中1で準2級と2級

 

英検は中学から開始し

中1で5級と4級

中2で3級

中3で準2級

 

数検は小6から開始し

小6で6級と5級

中1で4級

中2で3級

中3で準2級(1次)

 

世の中驚く様な

先取り天才キッズ達はたくさん居るが

息子は自分のペースでコツコツと学習し

失敗から学ぶタイプなので

全て一発合格出来た訳では無い。

 

親も勉強を教えられる頭脳を

持ち合わせておらず

手伝えるのは丸付け程度。

何せ進学塾も無い田舎なので

市販の問題集と過去問のみで独学。

Youtubeやスタサプの学習動画を見ても

わからない事は

学校で先生に聞くしかなく

数検は中学範囲を超えてから

白チャートを使用し

数学の先生にも聞いたりしていた。

英検の二次対策は

いつもネイティブのALTの先生と

時間の許す限り練習しており

必要に迫られての行動なのだが

個人懇談や通知表などで

勉強に対する意欲や積極性に対し

常に高い評価を頂いて来た。

 

高校生になってからも

検定は2級まで

学校で受検出来るが

進学校の特進故に

通常授業のスピードが尋常ではないので

そちらが優先となり

しまいには毎月の模試や行事と被り

なかなか時間が取れなかった。

 

やがて

少しずつ合格点を超える様になり

受検に挑戦したが

あとほんの僅かで合格を逃したりと

残念な思いをして来た。

それでも一歩ずつスコアを上げて

宿泊研修などのスケジュールを掻い潜り

漸く余裕を持って1次試験を突破した。

 

 

都会で初めて受検する英検の二次試験は

学校では無く

中心部から少し離れた専門学校で

土地勘の全く無い地域の会場だった。

しかも

一緒に1次試験に合格した仲間達と

会場が別々になってしまったので

当日は1人で行く事になり

緊張して早く着きすぎたとLINEが来たり

心配性が炸裂していた。

 

近くのコンビニのイートイン・スペースで

勉強しながら待機後

会場入りすると

自然と元来の楽天家気質が緊張を上回り

何とかなるさと腹をくくり

全力で楽しんだ様子。

 

幼い頃からずっと

そうやって来た。

 

各検定で

何度か不合格になって

悔しくて泣いても

また直ぐに机に向かい

諦めないで何度も挑戦して来た。

 

今はもう

同じ夢や志を持った

多くの仲間達と一緒に

切磋琢磨して毎日学んでいる。

田舎ではネイティブの先生は

幼小中共通のALTの先生が

1人しか居なかったが

今は常勤の外国人の先生が何人も居て

何ならネイティブの友達も沢山居る。

 

全ての単元に自信がある時には

常に満点を狙うスタイルだが

とりあえず『受かる』事に全振りならば

特に英検は得意な技能で

点数を引き上げて稼げばいい。

 

模範解答じゃなくていい

満点じゃなくてもいい。

 

合格点や基準スコアを1点でも

超えるだけでいいんだ。

それだけで

今までの全ての努力の証となる。

 

 

 

 

『長き戦いに終止符を♪』

『おっ!やったね!おめでとう!』

『ありがとう。次の準1級のテキスト類

お願いします!』

『了解だよ。高校範囲終了お疲れ様〜』

『うん。次は2年のうちに準1級取るよ。

周りに何人か受かってる人居るから

色々教えてもらえるし。』

『OK♪早めに送るね〜』

 

英語教室にも通わず

公文などの塾にも通わず

英語力が跳ね上がると

様々な教育系blogで絶賛され

巷で流行り出したオンライン英会話は

ネット回線が不安定な山奥の

庶民の我が家にとって

通信的にも金銭的にも厳しく

お試し受講のみ。

 

息子の英語学習は

中学時代に

Z会タブレットコースと

学校の教科書に沿った

塾のオンラインコース。

 

高校からは

学校の授業と

スマホに入れた英単語アプリ

基本的には問題集を使った独学のみ。

 

中学から英検を受け始め

学校のテストはずっと高得点で

最後まで高い評定を維持したが

模試の成績は正直

中学受験勉強の強力な土台がある

他の4科目よりも

明らかに安定しなかった。

今の高校や受験した高校の合格判定が

最初全て2%だったのも

それが原因である(笑)

 

早期英語学習を開始していたり

中学受験せずとも

幼少期から公文や進学塾に通える環境の

都会の猛者達から

明らかに遅れを取った状態での

英語スタートだったので

息子は

他の科目よりも

英語に1番時間を費やして来た。

 

学校以外に先生が居ない田舎で

頻出問題や裏技や年度別の傾向なんて

誰も教えてくれない環境の中

1人で積み上げて

積み上げて 挑戦して

失敗して 自分でミスの原因を分析して

出題傾向も自分で分析して

ライティングは学校の英語の先生や

ネイティブのALTの先生に

自分の英作文を全て見てもらい

貴重なアドバイスを沢山頂いて

それを全てインプットし積み上げて来た。

 

そしていつしか息子の英検は

ライティングが得点源となっていた。

 

ひとつひとつの小さな積み上げが

全て繋がった時に結果は出る。

 

ここでやっと英語も

他の主要科目と肩を並べる事が出来た。

 

高額な授業料と引き換えに手にする

恵まれた環境の中で

合格のノウハウを完璧に与えられて

全ての級を一発で合格して来た

挫折を知らない子達より

息子の英検や他の各検定は

ずっと過酷で地道で泥臭くて

決してスマートなんかじゃ無かった。

 

だから言える言葉もある。

 

『高い検定料出してくれてありがとう。

もう町の補助無いのに落ちてごめんなさい。』

『いいんだよ。我が子の将来に投資さ〜♪

町の補助あったって検定受ける子なんて

数人しか居なかったじゃん。』

『あはは。確かに。』

『さ、あと2年。どんどん戦闘力上げて

とんでもない所まで行ってやりな〜♪』

『っしゃー!またやるかぁ〜!』

 

さあ

あとは全科目フルスロットルで

大学受験レベルまで

一気に引き上げて行こう。

 

頑張れ 頑張れ

いつも応援しているからね。

 

 

 

 

18・滑り込み後

早いものでもう3月。

1年前の今頃は

高校入試を全て終えて

緊張しながら結果を待つ日々だった。

 

公立1校 私立2校

3校全て偏差値70超(私立特進)

私立は2校とも特進の上位コースと

一般コース(偏差値62〜65)があり

上位コースに届かずともスライドで

一般コースに合格出来るシステムだった。

そして一般コースで合格後も

基準以上の成績を維持していたら

上位コースに上がれる制度もある。

 

息子の偏差値やランクを考慮し

尚且つ

先の大学進学実績まで見据えて

説明会や見学に行った5校以上の中から

 

『ここに行きたい、ここで勉強したい』

 

と思える学校を

息子は自分で3校選択した。

合格のチャンスは1つでも多い方がいい。

 

結果

公立トップ校には

地域枠制限の高い壁に阻まれ

あと少し及ばず。

先に合格していた

私立の進学校2校の中から

自分で選択した学校に進学した。

 

合格した私立2校は

すでに中1の時

オープンスクールに足を運び

学校や寮なども全て見学しており

進学した学校は

学校や寮の雰囲気が

明るくて活気があって好きだと言い

自分に合っていると思うと

息子が特に気に入っていた。

今思えば

やはり直感は当たるのだろう。

一般コースから来年特進目指そうと

話していた矢先

特進に滑り込み入学出来たので

最初からご縁はあったみたいだ。

 

心配していた費用面も

庶民の我が家は特に

様々な制度をフル活用出来ており

実際は学校HPで公開されている金額より

かなり抑えられている。

 

まともにかかるのは

寮費と通学の定期代だ。

それでも

寮費は食費等込みなので

一人暮らしより断然安いが

定期代は乗り継ぎがあるので

結構な額になる。

 

田舎の自宅から通う地元の高校生には

町から定期代の補助制度があるが

明らかに周りより頑張って勉強して

田舎から都会の高校に進学した子達には

親が地元在住でも

子供は住所変更せずに町民のままでも

町からは1円の進学補助も無い。

唯一あるのは医療費の補助と

18歳まで延びた国からの手当のみ。

我が家はそれを定期代等の足しにしているが

この物価高では全然足りていない。

 

医療費の補助は

一旦自分で支払ってから

領収書の原本を役場に提出し

書類の記載等面倒な手続き後

後日忘れた頃に商品券で還付されるが

医療費の端数は切り捨てられ

実際は支払った金額よりも少額になり

貰える商品券は使用期限があり

地元の町内でしか使えないので

使用店舗が限られる。

まあ

無いよりは有り難い。

 

表向きは

大自然や美味しい食材が自慢の町。

確かに素晴らしい。

 

しかし水面下では

町の有力者や上級町民の子供達が優遇され

そうじゃない子は

あからさまに理不尽な扱いをされたり

親が担任にいじめを訴えても

自分の前ではやっていないと言われ

何もしてくれなかったり

親友だと思っていた奴が実際は

自分を疎ましく思っていて裏切られたり

納得の行かない事を大人に丸め込まれたり 

親の地位だけで周りを見下す奴が居たり

何度も入賞しているから

読書感想文や習字などの作品展に

もう出品するなと言われたり

出る杭は打たれまくる経験も沢山して

通知表やテストの点数や合否など 

プライベートや個人情報は全て晒され

何なら回し見までされ

田舎の嫌な所を全て見て体験して

息子は15歳で町を出た。

 

別にいじめられていた訳では無いし

陽キャ故に友達や仲間は沢山いた。

それでも息子は

1人で大都会に出た。

 

『そうじゃねぇだろって思う事

たくさんあったよ。ここじゃ自分は

伸び伸びやれない。もっと全開で行く。

何にも縛られない場所で上目指したい。

好きな事や楽しい事も全力でやりたい。』

 

そう言って笑って出て行った。

それでいい

それが正解。

 

地方に進学した他の子が

頻繁に地元に帰省している話をよく聞く。

実際に私も見かけたりしているが

息子が進学後帰省したのは

体調不良時や長期休みの中の数日間のみ。

 

『帰りたくない訳じゃないけど、とにかく

めちゃ忙しいんだよね。しかも楽しいし♪』

 

将来的に息子がこの町に帰って来て

定住する事は考えられないので

老後は私達両親が動くつもりで居る。

 

「私立だから親が大変なんじゃない?」

「そんなに裕福な感じじゃないしね〜」

「滑り込みで特進だから勉強大変で

なかなか帰省出来ないんじゃない?」

「そもそも公立落ちの滑り止めでしょ?

あの子落ちまくってんじゃんwダサww」

「特進、成績で一般に落とされるらしいよ」

「実はすでについて行けてないとか?」

 

あれから1年

地元にほぼ姿を見せない息子の

色んな噂や憶測が飛び交っている。

身内や知り合い繋がりも相まって

回り回って親切に私の耳にも届いている。

まあ

好きな様に

好きなだけ言っていればいい。

当の本人は別に痛くも痒くも無い。

 

『今日は東◯の模試行って来ま〜す♪』

『はいよ〜気を付けてね。頑張れ!!』

『うっス!』

 

今月は学校の模試やテストが無いからと

自ら申し込んで外部模試を受けに行き

大都会のビル街を闊歩したらしく

友達もさらに増えて

毎日が全て楽しそうだ。

 

合格判定2%だった学校に

滑り込んで合格した身だが

一般より難易度を高くして作られた

偏差値70超の特進のテストにも

どうやらついて行けているみたいだ。

 

『2%上等。繰り上げ滑り込み上等。

入っちゃえばこっちのもん。俺やるよ♪』

 

『インフルで結構休んだけど大丈夫。

範囲の勉強は終わってるし何なら周回済。

最後のテストは狙ってるんで。英検も一次

受かってたし、心配しないで見てて♪』

 

 

 

 

 

 

 

後日主要科目の満点報告が来た。

中学では何度か満点は取っていたが

高校初満点だと喜んでいた。

 

 

現在合格発表待ちの中3の皆さんに

是非お伝えしたい。

 

第一志望校や公立不合格だとしても

決して闇堕ちしないで腐らないで欲しい。

自分は駄目だなんて

ましてや恥ずかしいなんて

思わなくてもいい。

全力で挑んだなら

ただ縁が無かっただけ。

 

前を向いて胸を張って

合格した学校の門をくぐって欲しい。

悔しい気持ちも悲しい気持ちも捨てずに

その感情を持ったままでいい。

いつか必ずそれが力になるし

それを共有出来る仲間がいるかも知れない。

全てを理解し導いてくれる先生に

出会えるかも知れない。

不合格になった学校には決して出来ない

手厚いサポートがあるかも知れない。

少なくとも息子はそうだった。

 

息子は中学受験と高校受験の2度

第一志望 『不合格』

の文字を見ているが

夢に向かって

やるべき事をやりながら

仲間達と切磋琢磨し

楽しい毎日を送っている。

 

地元ではセーブしていた

作品の公募関連にも

学校経由で積極的に挑戦し

全国や都道府県規模問わず

幾つか入賞を頂いた様子。

 

夢や目標を定めたなら

最初から無理だなんて

諦めなくていい。

周りに何を言われても気にせずに

まずは向かってみる

とりあえずやってみる。

それでダメなら次の選択肢に行く。

 

悩まずに抱え込まずに

親や信頼できる大人に

素直に心を開いて聞いてもらおう。

きっと何か気付きがあるはず。

 

1人じゃないんだって

辛いのは自分だけじゃないんだって

思えたならきっと

少しだけ視野が広がるはず。

 

そうやって頑張っている先輩が

ここに1人いるから。

周りを見渡せばきっと

もっとたくさんいるから。

 

大丈夫

どんな結果になろうとも

見捨てられる事なんて無い。

 

自信を持って

自分の人生をプロデュースして

自ら切り拓いて行こう。

 

だって最初からあなたは

生きてるだけでもう

満点なんだから。

 

 

 

 

17・トラウマ

息子の冬休みが終わり

暫く帰省後

元気に都会へと戻って行った。

 

そして

インフルエンザ罹患により

今月強制送還(笑)

あの猛吹雪の中のお迎えは

吹雪慣れしている地域の人間でも

久々に痺れる運転だった。

 

息子は高熱と喘息発作で

かなり弱っていたが

発熱翌日に

人生初の医療機関単独受診を果たし

インフルB確定となる。

その直後にお迎え到着となり

即帰省療養となった。

 

帰省後は

ワクチン接種の効果もあり

食欲も落ちず

衰弱しなかったので

回復は早かった様に思う。

 

約1週間弱のプチ帰省後

無事回復して再び戻って行った。

 

帰省中

熱が下がってからは

録画していた番組や

DVD鑑賞を楽しみ

机に向かう時間も増えて行った。

 

「バレンタインにチョコ送るよ」

「脳に糖分必要なのでお願いします!

あと、ラムネも♪」

「了解だよ~」

 

息子のバレンタイン人生は

毎年私や従姉妹達から必ず貰えるので

それほど悲観的では無い。

さらに

スキー少年団時代には

バレンタインは

トップシーズン中のイベントなので

練習や大会後のロッジで

様々な年代のアルペン女子達に

大量にチョコを貰っていた。

恋愛関連と言うより体力回復目的の

『お疲れ様&頑張ろうチョコ』

という名目なのだが

それでも毎年嬉しそうに貰っていた。

 

学校関連では

数人の同世代から

義理&友チョコを貰っていたが

やはり本命らしき物は見当たらず(笑)

 

「本命じゃなくても別に構わないよ♪

疲れた時に手軽に食べれるのがいい。

勉強の相棒はチョコとラムネだからさ〜」

 

軽く流す息子も

実は低学年時に

初恋の子に

生まれて初めて書いたラブレターを

勇気を出して渡したが

他の子に回して見せられたり

学校で内容を皆に言われたり

その上で

「好きじゃない。大嫌い。」

と公開処刑され

酷く傷つけられている。

 

帰宅後私に訴えて号泣したが

喧嘩はしたくないし

これからもずっと一緒だから

酷い事言われて悲しくても悔しくても

全部我慢したと言った。

 

それ以降は

恋愛には興味を示さなくなり

好きな芸能人も『特に無し』

好きなタイプも『特に無し』

好きな人は『いない。興味無い。』

そう言い切る様になってしまった。

 

相当なトラウマになったのだろう。

人を好きになる事が

怖くなってしまったのかも知れない。

 

そして息子は

勉強に全振りする様になり

『好きな人いる?』

と聞かれたら

『僕の恋人は数学の参考書です。』

と言い

『私を飲み物に例えたら?〜系の

恋愛心理テストしつこくやって来る女子

マジでウザい。絶対答えに無い飲み物にして

即終わらせる。』

『何かにつけて恋バナに持って行かれるから

恋愛脳の女子は無理。』

と言う様になってしまった。

 

中学卒業後は

地元を離れて都会に出て

トラウマの元凶となった子や

その過去を知る地元の子達とは疎遠になり

限られた友達としか連絡は取っていない。

 

今ではもう

『あれは俺の黒歴史』

と言って笑い飛ばしているので

新しい環境の中で

恋愛にも前向きに頑張って貰いたい。

 

小さなカーストが大人になるまで続く

こんな閉鎖的な田舎より

今の息子の環境は

出逢いや繋がりがたくさんあって

人種や国境の枠を超えて

素敵な人が溢れている。

帰省中に海外の自宅や出先から

電話をくれる友達も居る。

世界レベルの特技を持つ友達も出来た。

 

田舎で絶大な人気を誇る

学年1の『美女やイケメン』は

芸能人レベルの生徒がそこら中に溢れる

都会では『その他大勢』程度。

息子も実際に都会の同世代を見て

それに気付いたとの事。

 

「勉強の話や将来の夢、お互いの人生観や

色々な深い話が出来る友達、沢山居るよ。

毎日新しい発見もあるし、やっぱここに

来て良かった。視野が広がるのがわかる。」

 

国会や選挙の話をするだけで

田舎では変人扱いだったけど

今は教室内で新聞を広げながら

仲間達と普通にその話題で盛り上がる。

同じ目線や独自の視点で

それぞれ語れるのが楽しいらしい。

趣味の世界でも

同じ感性を持つ仲間がたくさん居て

全力で楽しめているとの事。

 

もう

『絶対作品出さないで』

なんて言う奴も居ない。

我慢も遠慮もする必要も無い。

 

書きたい事を思い切り書いて

表現したい事を伸び伸びと描いて

それで入賞と言う名の

『ご褒美』

を戴けるのなら最高だろう。

様々なジャンル毎に

脚光を浴びる生徒達が居るから

田舎みたいに

『同じ子ばかり目立って面白く無い』

なんてクレームも出ない。

 

生徒同士も

嫌味を言ったり揚げ足を取ったり

物を隠したり暴力を振るったり

そんな事は一切無い。

逆に

スマホを失くした友達に付き添い

一緒に交番に出掛けたり

持病等事情があって遅刻や欠席の多い子を

朝電話して起こしたり

一緒に登校したり

学校や大人達に言われずとも

皆自主的に協力しているらしい。

 

現在のそんな環境が

息子には合って居るのだろう。

元々明るい性格だが

更に明るく前向きになり

地元に居る時よりも

かなり大人になった様に思う。

 

彼女が居る友達の話題も

ちらほらと出て来る様になったので

息子も

黒歴史のトラウマを早く跳ね除けて

焦らず急がず

楽しい青春を送って貰いたいと願っている。

 

 

 

 

 

 

16・宿泊研修

息子は昨年

宿泊研修に行って来た。

 

宿泊研修と言えば

小中学校と経験して来た

田舎者の感覚では

バスで1〜2時間の地域に出掛けて

様々な体験学習をして

近郊の施設に1泊して

翌日もまた体験学習をして

学校に帰るのが定番だった。

 

しかし

高校生になった息子の宿泊研修は

任意による希望者のみ参加。

これは

研修内容やコースが

自分の希望進路に

強く影響を与えるであろうと

思われる生徒達が

自分の意志で選択して参加となる。

そして息子は

それに該当する生徒だった為

入学前からこの宿泊研修には

参加する予定だった。

 

実は

高校受験前の学校説明会で

すでにこの宿泊研修がある事は

知っていたので

合格した学校の中から

息子がこちらの学校を選択したのは

この宿泊研修の存在が

かなり大きかったと思われる。

 

勿論

小中学校の宿泊研修より

泊数も多く

飛行機や新幹線の利用もあり

遠方まで足を延ばすので

修学旅行と何ら変わらない程度の

旅費の負担も発生する。

 

参加人数は

学年の1割程度。

しかし本当に濃密な研修期間となり

息子にとって

大いに行く価値があったと思われる。

 

着替えなど必要な物は

全て自分で準備して

トランクに荷物を詰め込み出発。

早朝の集合場所までの移動

人生初の乗り物体験

初めて降り立つ幾つもの街 

資料や映像で何度も見た場所を

実際に自分の足で歩く感触

研修中に何度も受講する専門講義

想像を絶する景色の変化

そこに暮らす人々の力強さ

同じ道を志す仲間達との交流

ご当地グルメや観光名所

各宿泊地での時間

同じ体験

同じ研修

同じ宿に

同じ食べ物

一人一人感じ方は違えど

良い経験をさせて頂いたと思っている。

主人とも話したが

親がこれだけの体験をさせるのは

正直難しかっただろう。

どれを取っても全て

これからの息子の人生の糧となる事は

間違い無い。

 

この研修での体験をどう活かすか

それはもう本人次第だ。

 

お土産話盛り沢山の

息子からの報告の電話で

無事に帰宅した事に安堵して

ゆっくりとスマホの画面を閉じた。

 

 

 

 

 

 

15・働き方

先日職場の同僚から

フルタイム勤務は希望しないのかと

質問された。

その人はフルタイムで

半日パートになれば

知り合いから持ち掛けられた

良い副業の話があるらしい。

 

現在私が半日パートなので

遠回しに交代して欲しい様な

そんな言い回しだった。

 

春にも1度

上司から

私がフルタイム勤務を希望していると

その同僚が言って居るが本当かと

質問を受けた事がある。

 

しかし

私はそんな希望は一切していないし

何も言っていない。

謎の憶測で

上司にまで話が上がっていて驚いたので

今回はきっぱりと断った。

 

確かに

息子が都会の私立高校に通っているので

持ち家も山奥の中古

車もオンボロの中古

民間勤務の底辺庶民がさぞ大変だろうと

見下して鼻で笑っている輩が

この田舎に一定数居る事は

大体察しが付く。

 

そんな家庭なので

半日パートより

フルタイム勤務で稼ぐ方が

金銭的に余裕が出て楽だろうと

謎の同情心や憐れみで

私がフルタイム勤務になる様に

水面下で動いている人が

もしかしたら居るのかも知れない。

 

しかし実際まともにかかるのは

寮代と定期代だけで

庶民故に授業料などの補助が手厚く

公立とさほど変わらない為

それほど困ってはいないし

無償化になればさらに楽になるだろう。

 

従って

私は現在の勤務時間を

何も変える気は毛頭無い。

逆にフルタイムになり

収入が増えてしまうと

補助が減額される可能性があるので

安易に変えようとは思わないし

持病があり体も丈夫では無いので

主人もフルタイムは反対している。

 

結局のところ

同僚が勤務時間変更して

希望通りの副業が出来れば

その恩恵を受ける人が居る。

結果

私が無理矢理フルタイム勤務にされたり

条件が合わずに退職したり等

全ての皺寄せが私に向かう様に

同僚を使って糸を引いている人物が

確実に存在している。

直接的では無いにしろ

自分の関わるテリトリーから早急に

疎ましい私を排除したいのだろう。

 

人の勤務環境を簡単に変えられると

本気で思っているのだろうか。

 

あの手この手

次はどんな手を使って

私の嫌がりそうな策を仕掛けるのかは

知る由もないが

まあ

私にならば好きなだけやればいい。

 

ただ

間接的だろうが

直接的だろうが

あの時の様に

私の大切な家族や身内まで

傷つける様な事があれば

絶対に許さない。

 

久々に不穏な空気を感じたが

とりあえず

同僚との関係は良好で

職場環境も良いので

年末の忙しさにも負けず

仕事は楽しく頑張ろう♪

 

「〇〇君、頑張ってるかい?」

「頑張れって伝えて下さい!」

「冬休み帰省したら、スキー場来いって

言っておいて下さーい!」

「〇〇いつから冬休み?早く会いたいよー!」

「保育所からずっと一緒だから、半年も

会わないなんて初めてだよ。またきっと

背伸びただろうな〜」

「〇〇ちゃんに会いたい会いたーい!」

 

実際は

こんな言葉を掛けてくれる人の方が

圧倒的に多いから

何があっても大丈夫。

気にせず前向きに行こうっと♪

 

 

 

 

 

14・臨時帰省

後期の学校生活も

順調に経過していた息子だが

都会の高校に進学してから

初めて体調不良の連絡が来た。

 

春先や晩秋〜初冬の時期は

いつも持病の悪化で

受診が必要になる息子。

春の体調不良時は

持参した定期薬や予備の薬で

何とか凌いでいたが

とうとう薬切れになり

受診が必要なレベルになっていた。

 

息子から

深夜に体調不良の連絡が来た翌日に

受診したかったのだが

その日は大事なテストが

2つもあるので休みたくないと言い

1日先延ばしにした。

 

私が都会に出て

そのままどこかの病院に

受診しようと考えていたが

息子は

生まれた時からお世話になっている

かかりつけ医を熱望した。

 

帰省時は

私が迎えに行く予定だったが

丁度良いタイミングで

都会で仕事を終えた主人が

息子の寮に迎えに行き

乗せて来てくれた。

 

自宅で一晩過ごし

安静にしながら

撮り溜めていた番組を一気見していた。

 

そして翌朝早くに出発。

感染症が無ければ

受診後真っ直ぐ寮に送るので

忘れ物の無いように自宅を出た。

 

息子のかかりつけ医院は

別の都会にあるので

峠越え含め片道2時間弱の移動となる。

そしてそこから寮までは

一般道で片道約3時間の移動となる。

 

いつも激混みのかかりつけ医は

珍しく空いており

息子は久々に大好きな先生に会えて

とても嬉しそうだった。

 

幼い頃から毎月

さらに体調不良時には月に何度も

田舎の山奥から通院しており

コロナ禍の時も

オンラインを利用し

処方薬を送って頂いたりと

本当にお世話になって来た。

 

地元は田舎の医療過疎地で

一時は医師不在になったり

息子が定期通院出来る病院は無かった。

隣町に病院はあれど

そこには長期で診療してくれる

専門医は居なく

やむを得ず受診した時には

入院レベルの感染症を

ただの風邪と言われ重症化した。

黄疸と激しい発作が出て

直ぐにかかりつけ医に向かい

1週間連日点滴漬けとなり

息子は何とか救われた。

 

そのため遠くても

幾つも峠越えがあっても

猛吹雪に見舞われても

交通量が多くても

途中のトンネル地帯に迂回路が無く

事故で大渋滞になっても

毎月通い続けた。

 

『具合が悪くなっても先生が必ず

助けてくれるから、注射も点滴も

怖い検査も頑張る。』

 

物心ついた時には

そんな風に言うようになり

注射や点滴でも泣かなくなった。

嫌がり暴れていた毎日の吸入も

呼吸が楽になるので

いつの間にか自分で機械を操作し

積極的にやっていた。

 

何より頑張った後に

先生に褒められるのが

1番嬉しかった。

 

今はもう

先生よりもかなり大きくなり

診察室に入った時には

先生も看護師さん達も皆

息子を見上げて驚いていた。

体だけ見れば立派な大人だが

やはり体調不良時には

ここに来たくなるのだろう。

 

色々話せて

受験勉強を頑張った事など

先生にたくさん褒められ

激励され握手までして下さり

息子のモチベーションが

一気に上がっているのを感じた。

 

幸いコロナやインフル等の感染症は無く

調剤薬局で薬を頂いた後

そのまま寮に送った。

 

息子は体調不良にも関わらず

道中眠るどころか

学校の事や友達の事

勉強の事や寮の事など

ずっと喋りっぱなしで

楽しそうに話してくれた。

 

そして

1番嬉しかったのは

久々に先生に会えた事。

 

中学後半からは

持病も安定していたので

受診は少なくなり

高校受験後は1度も行っていなかった。

予防薬が切れたタイミングでの

今回の受診は

きっと何か意味があるのだろう。

 

自宅から数時間の通院なので

特に冬の受診時にはいつも

先生は心配してくれた。

そんな塾すら無い田舎から

何を目指し都会の進学校に行ったのか

行きたい大学や将来の夢など

先生に話したかった事を

息子は全て話せた。

 

そしてその時の

先生の最高の笑顔と

力強い握手と激励の言葉を

息子はきっと

一生忘れないだろう。

 

いつかそれが

自分の原点となる日を夢見て

また明日から走り出そう。

 

 

早朝から出発後

夕方無事に寮に到着し

手を振る息子を見送った。

 

「頑張って〜」

「はい!帰り気を付けて!!」

「了解!またね〜」

 

さてと

私は明日も仕事なので

深夜前には到着して早く休もう。

夕食は走りながら

コンビニおにぎり確定。

 

夜の峠越えになるので

野生動物の飛び出しに注意して

あと約100km走りますか〜♪

 

 

13・高1前期成績確定

「ただいま〜」

「おかえり」

「久々にクマ見たよ」

「どこで?」

「峠の奥」

「やっぱあちこち出てるね〜」

「気を付けなきゃね」

 

早朝仕事に出た主人が

自宅から20分程度の峠で

ヒグマを目撃したらしい。

鬱蒼とした原始林に囲まれ

スマホも圏外で暫く繋がらない地帯は

ヒグマの目撃情報が絶えない。

 

私も主人も生粋の北海道民で

ヒグマは何度も目撃しているが

常に車内からなので

丸腰で対峙した事は無い。

 

自宅近くにも出没しているので

昨夜用事で夜間外出した時には

車の乗降の際

熊よけの鈴の他に

スプレーを手に持ち

周りを確認しながら乗り込んだ。

 

次からはスキーのストックも持って行こう。

先端が鋭いストックは武器にもなるし

スプレーが間に合わない時に

襲われるのを阻止出来る。

 

なんて色々と対策を考えていると

息子からPDF付きのLINEが来た。

 

『成績見た?見れた?来年も特進確定。

理系選択可。良かったです。』

 

定期テストが終わり

どうやら前期の成績が確定したらしく

その報告だった。

 

息子の通う高校は

科目別の成績によっては

来年度の文理選択に影響したり

模試の成績と学校の成績で

基準以下になると

特進から一般へのクラス変更もある。

 

何せ息子は

滑り込みで合格した身なので

難易度の高い猛スピードの授業に

ついて行けるのかと心配していた。

 

どうやら大丈夫そうで安心した。

 

息子の受験候補の各大学の

推薦制度を利用するなら

最低限の評定平均4.2〜4.3以上は

確実に取っておきたい所だ。

 

難関国公立大学を目指すならば

全国区の勝負になるので

取れるだけ取って挑みたい。

何故なら

評定平均5.0だろうが学校推薦だろうが

浪人している人はゴロゴロ居るのだ。

 

『進学校の特進に

運良く滑り込めたけど

その時点で最初から挑戦者で

クラス最下位からのスタートだと思う。

高3になってからじゃ間に合わないから

最初から全開で行く』

 

入学前に言っていた。

 

入学後は

良い環境や仲間達に恵まれて

勉強にも集中出来ていると言っていた。

 

模試やテスト前には

寮での一斉学習時間以外にも

さらに友達同士で勉強したり

遠征や大会で欠席の多い運動部の子や

一般クラスの子に依頼されて

特進メンバーが勉強を教えたりしながら

仲良くやっているらしい。

 

学校祭の打ち上げや

テスト連戦の後には

皆で遊びに出掛けたり

都会の子達がオススメする

人気ラーメン店に並んだり

激安メガ盛りレストランに行ったり

映画館に足を運んだり

1人で散髪に行ったり

勉強とのメリハリをしっかり付けて

都会での生活を謳歌している様子。

 

だが

我が家は平凡な庶民なので

息子に大金は渡していない。

 

最低限の毎月の交通費の他に

昼食代と休日の食事代を送金しているので

その中でやり繰りしているとの事。

飲み物や日用品は

コンビニより安い近所のスーパーや

ドラッグストアで

まとめ買いをしていたり等

生活の知恵もついて来た。

 

ちなみに金融機関は

田舎の自宅と都会の寮の

どちらも近所にあるので

ゆうちょ銀行を選択。

息子名義の口座があるので

本人にキャッシュカードを渡し

入出金はお互いLINEで報告して

私は通帳を管理している。

 

お金に関しては

毎月の寮代の内訳なども

全て息子に公開し

大学からの一人暮らしを想定して

かなりオープンにしている。

 

勉強しながら少しずつ

自立のための練習もしているのだ。

 

 

『無遅刻無欠席気持ちいい〜♪』

『頑張ったね!お疲れ様』

 

高1 前期現在

15科目 評定平均 4.7

次年度特進継続

選択コース 理系

 

ここに来て

息子はまるで水を得た魚の如く

のびのびと自由に学び

さらなる進化を遂げている。

 

進学塾にも通えず

田舎過ぎて情報も乏しく

親の財力や学力が足りなくとも

本人の努力とやる気次第で

どうにでもなるものだと確信した。

 

(自分は戦えている)

(自分は通用している)

 

その手応えを

しっかり感じていたのだろう。

幼い頃から変わらない

「お母さん、見て見て〜♪」

と言わんばかりのLINEからも

嬉しさが滲み出ていた。

 

前期お疲れ様でした。

維持してさらに上げて行こう!

大変良く頑張りました♪